耳が聞こえないのに合奏ができるなんて!

NHK-BSの「響け!みんなの吹奏楽」。今回は須川展也がソニー吹奏楽団と共演した。

その中で番組でも今回のメインテーマとしてクローズアップしていたが、パーカッションの女性が耳が聞こえないということにすごくショックを受けた。この女性は4歳の頃から聴覚が失われていったということだが、その頃から始めたピアノを続けてなんと音大まで進んだということだ。

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演奏するには自分の出している音を自身にフィードバックして、音楽を作り上げていくというプロセスをたどると思うのだけど、耳からのフィードバックがないのにどうやって作り上げていくのだろう。

しかも一人で演奏するのではなくて50人の仲間と音を合わせないといけないのだ。信じられる? でも彼女はやっていた。正確にはソニー吹奏楽団はやっていた。

自分で正確に音を出すということは大前提として、どうやって合奏に参加しているのかというと、指揮者のタクト、からだのいろんなところに感じる響き(振動?)、他のメンバーの指使いなどありとあらゆる情報を感じ取って自分の中で音を作り上げて、そこに自分の演奏を重ねるのだ。

ベートーベンが耳が聞こえなくても作曲を行ったということもすごいけど、それと同じくらいすごいことのように感じた。

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