中島剛 ピアノ・リサイタル

今年3回目の野方WIZ フライデー・コンサート、今回はピアノコンサートです。


すっかりおなじみになった野方WIZへの階段を降りていきます。

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ピアノ:中島剛
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ノクターン第20番 嬰ハ短調「遺作」(F.ショパン)
トロイメライ ~『子供の情景』より 作品15-7(R.シューマン)
愛の夢 第3番 変イ長調(F.リスト)
ラ・カンパネラ(F.リスト)
シチリアーノ(J.S.バッハ 編:W.ケンプ)
巡礼の年 大2年「イタリア」より ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲~(F.リスト)
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組曲「展覧会の絵」(M.ムソルグスキー)
(アンコール)
サマー・スケッチ(中島剛)
くるみ割り人形より Andante Maestoso(チャイコフスキー 編:プレトニョフ)
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前半はポピュラーな名曲を中心に最後はリストの「ダンテを読んで」でしめるというプログラム。とても楽しめました。ノクターンとトロイメライまでは静かに聴かせていましたが、愛の夢でダイナミックに盛り上がると、その後はメリハリのある聴き応えのある演奏が続きます。

私はシチリアーノが一番良かったかな。というか、ショパンとかリストとかは肌に合わないかも。
それに比べて後半の「展覧会の絵」はぐいぐいと弾き込まれました。この曲、何回も聴いていますけど聴くたびにハッとさせられます。ピアノ曲というよりも始めからオーケストラを意識して作られているようですね。中島さんの演奏はそんな曲の色彩を極限まで表現していました。特に「ビドロ(牛車)」が面白かった。
そんな大曲のあとのアンコールは中島さんオリジナルという「サマー・スケッチ」。ギロックの「秋のスケッチ」とコンセプトが似ているような。夏のやるせない想い出を表現したような曲でした。2曲目のアンコールはプレトニョフ編曲のくるみ割り人形から、アルペジオが素敵な「アンダンテマエストーソ」。久しぶりに聴きましたが、あらためて好きだと思いました。

中島さんは中野区の出身とのことで、ゆかりの方々も会場にたくさんいらっしゃったのでしょうか。いつになくフレンドリーな客席の雰囲気でした。
先週のプラネタリウム・ギターコンサートもそうですが、この日も満席の盛況で、なんだかとてもうれしいです。

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