上野の東京文化会館大ホールでザ・ファイブ・ブラウンズのコンサートを聴いてきた。
ザ・ファイブ・ブラウンズはアメリカのブラウン家の5人の姉弟で構成するピアノクインテットだ。ピアノクインテットと言っても5人全員がピアノというちょっと変わったグループ。
http://www.the5browns.com/
ステージ上には写真のように5台のピアノが放射状に配置されている。
曲目は
1.ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュイン)
2.マラゲーニャ(レクォーナ)
3.ゴルゴイユ(リーバーマン)
4.祭り~スペイン狂詩曲より(ラベル)
5.パガニーニの主題による変奏曲より第17変奏(ラフマニノフ~グレッグ・アンダーソン編曲)
6.アルゼンチン舞曲集(ベナステラ)
7.水族館~動物の謝肉祭より(サン=サーンス)
8.スーパースター・エチュード第1番(ケルニス)
~休憩~
9.「富める人とラザロ」幻想曲(ヴォーン・ウィリアムズ~グレッグ・アンダーソン編曲)
10.ハンガリー狂詩曲第6番(リスト)
11.月の光(ドビュッシー~グレッグ・アンダーソン編曲)
12.パガニーニの主題による変奏曲(ルトスワフスキー)
13.火の鳥(ストラビンスキー)
~アンコール~
・熊ん蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
・山の魔王の宮殿にて~ペールギュントから(グリーグ)
これらの曲を5人で弾いたりトリオ、デュオ、ソロなど編成を適宜変えながら演奏していく。曲の紹介はすべて演奏者みずからがマイクを手にして語ってくれた。
何曲か「グレッグ・アンダーソン編曲」となっているのがあるが、以前記事に書いた美しき青きドナウを弾いているAnderson & Roe ピアノ・デュオのアンダーソンだ。
http://ict-mitsuke.whitesnow.jp/brian/wp-content/uploads/2022/03/2007/08/anderson_roe_53de.html
彼らのサイトでThe five Brownsは友達だと書いてあったが編曲も提供していたようだ。
演奏は非常に大胆かつ緻密にアンサンブルが作り上げられていた。5人×10本で最大50の音が一度に出るわけだけど音の乱れはまったくなかった。お互いがそれぞれ音を確認し合いアンサンブルの楽しさを十分に堪能させてくれた。
ちょっと気になったのは音じゃないんだけど、からだをくねくねするところかな。みんなが同じような感じで演奏していたので親の指導なのかも知れない。
親と言えばステージ中に両親も登場して挨拶をしていたし、メンバーの女性の夫というバイオリニストが共演して水族館を演奏した。
また、最初ステージ上にメンバーが登場したときにまわりのおばさん達の反応は「かわいい!」というもの。第二部でカジュアルな出で立ちで登場したときは会場内から「ほそーい」という声がざわめいた。彼女たちの足がめちゃくちゃ細くてスマートだったのだ。美貌といい、スタイルといい、そして演奏の才能といい、独り占めしちゃずるいよな。
☆☆☆YouTubeでの映像
・ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュイン)
http://jp.youtube.com/watch?v=KQAJTL5ztBY
・火の鳥(ストラビンスキー)
http://jp.youtube.com/watch?v=6Yo6Zma-fgM
・ささやかな贈り物(シェイカー教徒の賛美歌)
http://jp.youtube.com/watch?v=yudATA1XsyE
・熊ん蜂の飛行
http://jp.youtube.com/watch?v=wkQ55EJ1zPs
・各メンバーの素顔を紹介したテレビ番組(その1)
http://jp.youtube.com/watch?v=tqF7KNSLZ4U
・紹介番組(その2)(おしまいの方にめざましテレビの軽部さんの声が)
http://jp.youtube.com/watch?v=52AwgDRtOEA
・紹介番組(その3)
http://jp.youtube.com/watch?v=ItMRtG8WF08
☆☆☆おまけ
文化会館大ホールのホワイエに、ステージに登場した指揮者達の写真が飾ってあった。そうそうたる巨匠達をみてなつかしい感情が一気にあがってしまった。
写真は左からムラビンスキー、ジュリーニ、カラヤン、オーマンディ、ショルティ、バーンスタイン、ベーム。どうです、40~50代以上の人たちには音楽青年の頃の感情がわき上がってきませんか?
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