先月書いた「トレード関連で今やりたいこと」という記事で、日経225先物とTOPIX先物のスプレッドシステムを作成中と言うことを書いたのですが、どうやら実用になりそうです。
まずは損益曲線を。
このシステムは、寄付き~大引けまでのポジションと大引け~寄付きまでのポジションと2種類のポジションをとります。つまり1日に2回ポジションを取り直しながら365日ずっとなんらかのポジションを持つような運用をします。
ポジションと言ってもN(日経225先物)とT(TOPIX先物)のスプレッド(Nが買ならTは売、またはNが売ならTは買)なのでオーバーナイトしてどんなにギャップが発生しても安心です。逆にラージ2枚の証拠金が必要なのにこれくらいの変動しかないのかと欲求不満になるくらいです。
青い線が日中(寄付き~大引け)、赤い線がオーバーナイト(大引け~寄付き)です。日中システムは順調に右肩上がりなのですが、オーバーナイトは2005年までは横ばいなのがわかります。2005年以降は機能し始めています。これはたぶん日本の株価が前日のアメリカの動向に大きく左右されて、ギャップのボラティリティが大きくなってきた時期と一致すると思います。(なので当分は有効かなと判断します)
(手数料含まず)
これがそのパフォーマンス評価値です。勝率はありふれていますが、特筆すべきはドローダウンの小ささだと思います。月間利益はだいたい20万~60万というところ(もちろんマイナスの月もあります)なのですが、最大ドローダウンが40万そこそこというのは結構すごいと思います。
1トレード当り損益(1トレードとは日中+オーバーナイトの組み合わせ)は2万5千円なので、手数料4千円かかるとしたら実質1日2万円ということです。従って1ヶ月20日間で40万円くらいになる計算です。最大ドローダウンが1ヶ月の期待利益に押さえられているというのは結構安定していると思います。
ルールは非常にシンプルで、「ほんとにそんなもの?」というくらい単純です。ですが、たぶんNTスプレッドのシステムはまだメジャーじゃないので結構機能しているのではないでしょうか。
コメント
今更のコメントで申し訳ありません(汗
自分もNTの鞘取りシステムを色々と検証しているところで、ネット上をさまよっているうちにこのブログにたどり着きました。
そして素晴らしい検証結果を見て驚きました。
検証は2001年からになっていますが、2000年の225銘柄大幅入れ替えの頃も検証はされたでしょうか?
自分も色々とテストしていますが、必ず2000年に信じられないようなドローダウンを喰らってしまいます。
あの時はイレギュラーだと考えていいものか結論が出ません。
もしよろしければ、2000年の検証はどうだったか教えていただけないでしょうか?
自分もこれからさらに精進して行こうと思います。
頑張ってください。
長文失礼しました。
ふーさん、コメントありがとうございます。
TOPIXのデータが2001年以降しかないので2000年の状態は残念ながらわかりません。
損益グラフを見ると2006年以降状況が大きく変わってきていると思われますので、個人的には2000年の状況はそんなに気にしなくてもというふうに思います。
旬のうちに食べちゃえって感じでしょうか。もちろん風味が落ちてきたら要注意ですけど。
早速のご回答ありがとうございます。
確かに自分が色々手を入れているアイディアも、2005年後半からのパフォーマンスがそれ以前を上回る傾向にあります(2000年が問題ですが・・・(笑))
仰るとおり、あまり考え込んでばかりでも仕方ないので、最小単位で試運転をしつつ、もっとシンプルでパフォーマンスの高いシステム構築が出来るように頑張りたいと思います。
目標は、ここで紹介されているNTスプレッドシステムに定めたいと思います。
これからもブログを読ませてもらおうと思います。
ご返答本当にありがとうございました。
お互い頑張って行きましょう!
日経225先物を利用したシステムトレードについて研究する中、こちらのサイトにたどり着き色々と記事を拝見させて頂きました。
中でもNTスプレッドシステムに大変興味を覚えます。
以下のルールのように解釈しましたが、私の認識で
あっていますでしょうか?
もし異なる様でしたら、NTスプレッドシステムについて
の詳細を教授頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
1日目
寄付 大引け
N225F 新規成行売り N225F成行買い決済
TOPIXF 新規成行買い TOPIXF成行売り決済
N225F新規成行買い
TOPIXF新規成行売り
2日目
N225F成行売り決済
TOPIXF成行買い決済
N225F新規成行売り N225F成行買い決済
TOPIXF新規成行買い TOPIXF成行売り決済
N225F新規成行売り
TOPIXF新規成行買い
3日目
上記ルールの繰り返し
改行がおかしくなりましたので改めました。
1日目
寄付 大引け
N225F 新規成行売り N225F成行買い決済
TOPIXF 新規成行買い TOPIXF成行売り決済
N225F新規成行買い
TOPIXF新規成行売り
2日目
N225F成行売り決済
TOPIXF成行買い決済
N225F新規成行売り N225F成行買い決済
TOPIXF新規成行買い TOPIXF成行売り決済
N225F新規成行売り(大引
TOPIXF新規成行買い(大引
すみません。。やっぱり見難いですね。
1日目
寄付
N225F 新規成行売り
TOPIXF 新規成行買い
大引け
N225F成行買い決済
TOPIXF成行売り決済
N225F 新規成行売り
TOPIXF 新規成行買い
2日目
寄付
N225F成行売り決済
TOPIXF成行買い決済
N225F新規成行売り
TOPIXF成行売り決済
大引け
N225F成行買い決済
TOPIXF成行売り決済
N225F新規成行売り
TOPIXF新規成行買い
3日目以降も繰り返し
じんさん、コメントありがとうございます。
発注の仕方はその通りです。
ですが、さやポジションの拡大・縮小の方向はシグナルによって変えます。寄付きで新規に持つ時は日中シグナル、大引けで新規に持つ時はオーバーナイトシグナルに沿ってポジションを持つわけです。
早速の御返事有難うございます。
ますます日中シグナル、オーバーナイトシグナルに興味を覚えます。
そのシグナルはTOPIX先物と225先物のリアルタイム・スプレッド表示チャート等を見ながらNT(先物)倍率が10倍以上であれば225Fを売り続けるが、10倍以下になると買いに転換といったものになるのでしょうか?
御教授頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
じんさん、シグナルについては公にすることはできないので、ここまでとさせてください。
ただ、ご自分でいろいろなパターンの検証を繰り返せば、必ず有効なシグナルを見つけることができると思います。有効なシグナルというものはシンプルなものだと思います。
ですよね(^-^;。色々とアドバイスありがとうございました。
勉強と検証を重ね有効なシステム構築に努めたいと思います。