映画『譜めくりの女』

銀座シネスイッチでフランス映画『譜めくりの女』を見てきました。

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まず、このタイトルにびっくりしました。『譜めくりの女』とはなんてダイレクトなインパクトのあるタイトルでしょう。数ある音楽がらみの映画で譜めくりにスポットを当てた映画はなかったのでしょうか。それもダイレクトにタイトルにしてくるとは。なんか見る前からわくわくでした。

譜めくりとはピアノなどのコンサートで奏者の横に座り、曲の演奏に合わせて奏者に代わって楽譜をめくる行為ですよね。私は経験はないのですが、奏者の微妙なタイミングを感じ取ってさっと楽譜をめくることによって、奏者が安心して演奏に集中できる大切な役目だと思います。

そして、それがこの映画のキーになっています。

ストーリーは、音楽院の入学実技試験で配慮の足りない女性審査員(ピアニスト)の行為で夢を潰えた女性が、その女性ピアニストに復讐する経緯を追います。その手口が実に見事なのです。

でも、復讐というのはかなり魅力的な心弾かれる行為だと感じました。(「復讐のAB型」という言葉を能見正比古さんが書いていましたが!) 胸がすっとします。

外国映画はハリウッドものが多いので久しぶりのフランス映画は新鮮でした。映像そのもので心理を描写しようとするんですね。

それにしてもピアノものの映画は多いですね。最近見たものだけでも「五線譜のラブレター」「神童」「シャイン」など。また「ラフマニノフ」というロシア映画も今上映しているようです。

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