FM-7が奏でるバッハ&ムソルグスキー

前の記事でプログラミング言語との関わりを書きましたが、その中でF-BASICをあげています。富士通のパソコン(当時はマイコンって言ってましたね)FM-7を購入したのが1983年くらいだったと思います。

20080530fm701

記事の中で

>・音楽演奏ソフト(バッハ/トッカータとフーガニ短調)が雑誌Oh!FMに掲載されたこと。

と書いていますが、この雑誌は実家の書棚に今でも残っているはずです。FM-7実機はすでにないのですが、手放す前にこの演奏をカセットテープに録っておいたものが手元にあるので、その演奏をアップします。

「bach.mp3」をダウンロード

FM-7にはPSG(Programable Sound Generator)というチップが搭載されていて、単純波形の音で同時に3つまで発音することができました。音色を変化させることができるFM音源が登場する前の初期のサウンド機能ですね。ですので、このバッハの演奏も同時発音3音までで構成されています。

どうしてこの曲を選んだかというと、このPSGという性格上オルガン曲がもっとも相性がいいのではと思ったからです。今聴くと初期のファミコンのようなピコピコゲーム音のようです。

F-BASICにはPSGで音を鳴らすための専用命令が備わっていて、MML(Music Macro Language)と呼ばれる(当時はそんな言葉なかったような気がする)記法で楽譜を表現します。ドレミファ・・・をCDEFGABの文字で、それに続く数字で音符の長さをというような表記でずらずらずらと並べていくのです。もちろん#は#、♭は-、付点は.(ピリオド)、強弱はVに続いて数字で大きさを指定といように細かいところまで表現可能でした。また、ディスプレイには640X200ドット8色カラーという(willcomのアドエスでさえ800X480もあるのに!)「美麗なグラフィックス」(笑)でバッハの肖像を描画し、曲の終了に合わせてスクロールアウトするという趣向にしました。

おまけの話として雑誌に掲載された後、原稿料が3万円送られてきたのですが、源泉徴収票なるものが入っていてそこに「原稿料として」と書かれていたのが妙にうれしかった(^^;)

Oh!FMに掲載されたのはこのプログラムだけなのですが、実は大作をそのあと1曲作っているのが残っていました。曲名はムソルグスキーの「禿山の一夜」!

「musorgsky.mp3」をダウンロード

言わずとしれた私のブログのタイトルなのですが、当時から思い入れがあった曲だったんですね。

今聴いてみると、かなり細かいニュアンスの表現を作り込んでいるのが、自分ながらびっくりしてしまいます。

実はこの曲プログラム的にちょっとトリックを使っているところがあります。FM-7はBASIC-ROMの32KByteと同じアドレス空間に32KByteのRAMを搭載しています。これをIOポートを操作することによってアクセスすることができるようになっていたのです。「禿山の一夜」は長い曲だったのでデータがかなり多くなり、通常の32KByte領域にプログラムがロードしきれなかった(当時はカセットテープからプログラムをロードしました!)ので、いったんこの裏RAM領域にデータを格納しておき、曲の途中でデータをメイン領域と入れ替えるという荒技をやりました。聴いていると一瞬間が開くところがあるのですが、そこでデータの入れ替えを一瞬で行っています。

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