南千住にあるコーヒー店「カフェ・バッハ」に行ってきました。
とても涼しかったのでちょっと散歩に出ようと地下鉄に乗ったのですが、なんと地図帳を持ってくるのを忘れてしまい、急遽、以前から行こうと思っていたこの店に足を運んだのです。(3月頃に「出没!アド街ック天国」で紹介されたと思います)
最寄り駅は南千住ですが、日比谷線三ノ輪駅で降りて、少し歩きました。泪橋の交差点付近はいわゆる山谷の中心地で簡易宿泊所などが多く集まっています。そんな場所にこのカフェ・バッハはあります。華やかな繁華街でないところがかえって魅力的に思えます。この店に来る人はたぶんコーヒーを飲みにわざわざ出かけてくる人が多数を占めているのではないでしょうか。
メニューを見るとコーヒーのページには22種類のストレートコーヒーと4種類のブレンドコーヒーが焙煎の濃さの順に並んでいます。上がff、下がppってなってます。さすがバッハですね(笑)
今回はちょっと濃いめの焙煎のバッハ・ブレンドを頼みました。
来店したとき、日曜の昼なのに店内は結構混んでいて、「カウンターでよろしいですか?」と案内されました。座ると目の前でマスターがドリップの真っ最中。
これがすごいのです!
まず姿勢、左手を腰に当てて背筋をすっと伸ばし並べられたドリッパーに順番にお湯を注いでいきます。最近マイミクのえりぜさんがコーヒー教室で淹れ方を教わったことを書かれていましたが、たぶんそれとほとんど同じ手順だったと思います。
サーバーとドリッパーを洗い温める。注文を受けた豆を挽いてドリッパーに入れ、少しずつお湯を注いでいく。カップを温める。抽出し終わったサーバーは少し置いておく。カップに注ぐ。といった手順を実に手際よくしかも体でリズムを取って(このリズムがすごい!)並列にこなしていくのです。しかしひっきりなしに入る注文をよく間違わずに平行してさばいて行けるなあとずっと感心して目の前の技を見つめていました。
10分ほど待って出てきたバッハ・ブレンドを一口飲んで気持ちがすーっとするのを感じました。まったくえぐみのようなものが感じられずにストレートにコーヒーを味わえます。香りはあまり強く主張しない程度に感じられ、上品なコーヒーだと思いました。
急遽でかけたカフェ・バッハですが、とてもよい店に出会えました。出かけるのにちょっと時間がかかりますが、これからも時々おいしいコーヒーを飲みにこようかと思います。
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