システムトレードスペシャルセミナー

久しぶりにトレードセミナー行ってきました。それも、以前「もう行かない」って思ったパンローリングのお祭り的イベント。

千駄ヶ谷駅前の津田ホールで12:00開演でした。

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1.津島式 絶対客観式トレンド計測法(津島朋憲)
2.日経225的FXの検証(西村貴郁)
3.システムトレード、アイデアと実践(一角太郎)
4.シンプルなモデルと安定したポートフォリオ(池田悟)
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■1.津島式 絶対客観式トレンド計測法(津島朋憲)

津島さんの話は天底を客観的に(テクニカルに)とらえて、トレンドを計測できないかという意欲的な試みでした。天底を定義するのはトム・デマークのTDラインが有名ですが、考え方はそれと似ています。6個の天底をパターン化してトレンドを定義するという内容です。(お話ではラリー・ウイリアムスの「短期売買法」にヒントを得たということですが)

内容は意欲的だったのですが、あまりの数字の洪水でほとんどイメージがわきませんでした。最後はオプションへの応用にも言及していられたので、もっと時間を取って、具体的な結果を盛り込みながらゆっくり話を聞いてみたいものです。

■2.日経225的FXの検証(西村貴郁)

西村さんはウエスト・ヴィレッジ・インベストメントの社長さんです。トレードシステムを大々的に商売にした草分け的な方ですね。

通常システムトレードは日経225先物を対象にすることが多いのですが、そのシステムルールをFX(USD/JPY)にそのまま適用したらどうなるかという切り口の内容でした。

結局は最近のこの会社の商品である「ラリー・ロボット」の宣伝に結びつくというお話だったのですが、それにしても興味深かったのは、通常FXトレードは24時間取引を前提に考えますが、225先物に会わせて9時~15時10分の時間帯でシステムを適用したことです。なかなか考えつきませんね。こういう切り口が考えられるということを知っただけで得した気分でした。

話の結論としてはウップスを日経225先物に適用し、そのドローダウンの補完にUSD/JPYも同様にウップスを適用するというものでした。

それにしても西村さんは話の骨格を常に確認しながら論理的にストーリーを進めて行かれる方ですね。しかし話し方がテンション高くて、ちょっと疲れる面もあります。

■4.シンプルなモデルと安定したポートフォリオ(池田悟)

ちょっと内容が物足りないような・・・

システムのルールは値動きを利用したシンプルなものがよい、というのはわかります。だけど、例に出されたもの(とても有名なカウンタールールです)で本当に実際に運用されてるのかなあ。

それと以前から池田さんの本や話で言われているんだけど、最近調子にいいルールに乗っていけと言われても、いつどのように調子がいいと判断して乗り換えていけばいいのか言及されていないんです。今日もそうだった。

■3.システムトレード、アイデアと実践(一角太郎)

今日の4名の講師の中で一角さんのお話がピカイチでした。

一角さん自身の大負け経歴などの話をからめてトレード心理が前半でした。よくあるような陳腐なシステムトレード心構えのような内容でなくて、余計なものは見ない、他人に悪影響を与えるようなことは言わない、シストレキラー(笑)のいうことは聞かない、などとうなずくことの多い内容でした。

そして、中盤からシストレの具体的な話に入っていきます。

面白かったのは「ネタ帳」でした。シストレのネタ帳を作りなさいと、ご自分のネタ帳の内容を紹介されていました。トレードのエッジというものは基礎的な分析から導き出せる他に、ちょっとした思いつきや本を読んでピンときた事柄などから発見されることも多い。それらを忘れないように必ずメモしておこうということです。

次に商品先物の具体的なルールをひとつ。C-Trendという手法ですが、とうもろこしなどの板寄せ銘柄にのみ適用できる手法のルールを話されました。長年機能しているそうです。

最後に日経225先物、TOPIX先物のシステムですが、レンジブレイクアウト+勝ち逃げパターンのシステムを紹介されました。これは大きく勝たなくてもいいからこつこつと勝ち続けるというコンセプトで作り上げたものと言うことです。このコンセプト好きだなあ(笑)

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協賛がひまわり証券とFXCMでしたが、FXCMの「らくちんFX」っていうやつ、面白そう。デモ取引で遊んでみようかな。

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