『齋藤孝の速読塾』~これで頭がグングンよくなる~
齋藤孝著(筑摩書房)<中央区図書館>
子供の頃から本を読むのがすごく遅かった私は、「速読」という言葉に弱い人間でした。テレビなどでぱらぱらと本をめくるだけで内容を把握している人たちの紹介を見ると「なりたい!」と真剣に思ったものです。
速読法やらフォトリーディングやらの本も何冊か読み、通信教育を受けたりセミナーに参加したり・・・
・・・その結果が、何も昔と変わっていない自分がいます(笑)
それでなおも懲りずに速読か!ということなんですが、この本は「速読」というよりも「多読」に重きを置いて、「いかに少ない時間で内容を自分のものにしつつ多くの本を読むか」ということにポイントを置いて書かれています。そして「速読・多読ができる人は例外なく理解力が高まる」とまで言っています。
いわゆる「速読」は目線の移動を速く及び視野を広くしてページ情報を効率よくインプットするというようなテクニックをよりどころとしています。この本はそういったアプローチでなく昔で言うと「斜め読み」のようなアプローチです。「二割読んで八割理解する」というスタンスです。
ですが、著者が訴えている本質は、本を読むときの気持ちの持ち方だと思います。
読書についての理解レベルをABC3段階に分けて、
・Cレベル:すぐ内容を忘れてしまう
・Bレベル:要約できる
・Aレベル:オリジナルのアイデアや提案、見方が出せる
としています。もちろんAレベルを目指そうと言っていて、そのための数々のポイントを説明しています。
理にかなった方法が非常にたくさん紹介されており、ひとつでも二つでもできるところから実践していきたいと思いました。
コメント
私も速読系の本は、本棚にいっぱい積んであります(笑)
私の場合、遅くはないと思うのですが途中で飽きてしまい、完読することだけが目的になった
りするケースもままあるので、そこの部分だけ速読したい系(←だったら読まなきゃいいじゃん)
だったりするので早い話が、読んで3日もするとすぐ忘れちゃう系で・・・。
読んでみようかなこの本(笑)
一方、私の履歴書に現在連載中の益川教授が、子供の頃に(当時は)手に余る内容の
本を読んで、遅遅として進まずだったが、かえって理解が深まって良かったよー。
というようなことを書かれてました。(微妙に違ったかも)
そうですか、はたふり川さんの本棚にも速読系いっぱいありますか、ちょっと安心。
はたふり川さんはもともとたくさん速く本を読んでいるので速読テクニック的な話より、こういった本の方がいいかもしれないです。
「二割読んで八割理解する」というようなスタンスの内容で、さらに、自分オリジナルのアイディアを付け加えることができるようになろうって言ってるのでぴったりかも。