今読んでいます。少年少女日本文学館1「たけくらべ・山椒大夫」。
図書館で借りているのですが、1冊ずつ借りて全部で30巻あるので1年で全部読み切れるかどうか。読むのが遅いから無理かな。
この第1巻は次の作品が載っています。
■樋口一葉
・たけくらべ
■森鴎外
・山椒大夫
・高瀬舟
・最後の一句
・羽鳥千尋
■小泉八雲
・耳なし芳一のはなし
・むじな
・雪おんな
最初、たけくらべを読み始めたとき、正直きつかった。吉原界隈の状況描写が昔の文調でながながと途切れることなく続いているんです。読んでるうちについ居眠りが始まり、なかなか進まなかった。でもしだいにその文調になれてきたらこれがすごく小気味よいんです。新鮮な感じさえしてきた。そのうち登場する男女の子供達の少し乱暴ではあるけどはつらつとした行動や気持ちの描写に引き込まれていきました。
山椒大夫。いわゆる安寿と厨子王の物語ですが、あらためて今読んでみてもとても面白いですよ。森鴎外の文章って難しいイメージがあったけど、この小説は子供向けなのか、すごくわかりやすい文章です。
耳なし芳一はやはり独特の世界でした。筋は知っていたのですが、あらためて読んでみると紙芝居を見ているような独特な雰囲気を楽しめました。
と、まあ今のところは楽しんで読んでいるのですが、続くかどうか。第2巻は夏目漱石の「坊っちゃん」。
実は、小学生の頃ポプラ社の少年少女文学全集というのを一揃い買ってもらったことがあって、楽しみに読んだ記憶があるんです。図書館でこの30巻からなる全集を見つけたとき、そのときの記憶がよみがえってきて引きつけられたのかもしれません。
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