東京散歩:20.七福神めぐり『谷中七福神』

【北区と台東区にある谷中七福神をめぐるコース。七福神が描かれている色紙に朱印を受けることができるのは、元旦から七草の間だけ。ほかの時期は古寺めぐりの散策になる。】所要:3時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より


七福神の季節は正月ですが、秋の枯れた雰囲気もいいかな、ということで谷中七福神をめぐってきました。北区の田端から西日暮里、日暮里と下って上野まで歩きます。


田端駅をスタートし不忍通り方面に向かうと両側を削り取って通した道路、田端の切り通になります。


七福神の最初のお寺東覚寺(福禄寿)です。やはり時期でないと神様はみれないようです。(他のお寺もそうでした)
しかし、このお寺「赤紙仁王」として有名だそうです。写真のように屋外に建っている仁王像にぺたぺたと赤紙がはってあります。患部の場所に紙を張り治癒をお願いするという風習ということ。右の仁王は口を開けて息を吸い込んでいる「阿像」、左は口を閉じて息を止めている「吽像」ということですが、その確認もできない状況・・・


西日暮里駅近くの修性院は布袋様。塀に実にコミカルな絵が並んでいます。本堂にある布袋様もかなり大きく同じような表情をしているようなのですが、こちらも見ることはかないませんでした。


その修性院のすぐ脇が富士見坂。都内にある富士見坂で唯一富士山が望める坂になってしまったとか。それでもって駒込方面に建設中の高層マンションでその眺望が失われてしまうということで、東京新聞などで大きく取り上げられていました。眺望もそうですが、石畳でゆるやかなカーブがあり両側が塀という名坂の特徴をすべて持っているすばらしい坂道でした。


谷中墓地近くにある松寿庵というおそば屋さん。「元祖谷中七福神そば」とのぼりが立っているのですが、谷中七福神そばというのがそんなにたくさんあるのでしょうか。ちっとも知らなかった。


谷中墓地を抜けていったん日暮里駅の向こう側に出て、芋坂を上って跨線橋をわたり再度墓地にもどってきます。その跨線橋からりっぱな緑色の実が目を引きました。後ろを走る山手線の緑と合っているでしょ。この実、カミさんの友達に写真を送って見てもらったところカリンであることが判明。


谷中から上野に向かう途中にあるのが「吉田屋酒店」。下町風俗資料館付設展示場として自由に見学ができます。


芸大をぐるりとまわるように清水坂を下りてゆくとツタに覆われた謎のレンガの建物があります。ここ実は以前NHKのブラタモリで紹介されていたところ。実は上野動物園の売店におく商品の保管所だそうで、中には動物のぬいぐるみなどがたくさんあるそうな。とても想像できないですよね。


上野動物園の脇あたりに鴎外旧居跡があります。ここはホテルになっていて中庭にあるそう。ホテルの名前に鴎外をつかうのはわかるけど「鴎外温泉」とまでつけるのはちょっとびっくり。


さて、七福神の最後は不忍池にある弁天様。ここはもちろん弁財天なわけですが、本堂前にある琵琶のオブジェが結構実在感ありました。


ゴールは上野駅。ちょっと存在感が薄い京成上野駅をゴールとしました。10000歩。

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