11月17日(土)~18日(日)にかけて奈良へ旅行に行ってきました。
17日はあいにくの雨・・・というより一時は暴風雨となってしまいましたが、雨の古刹もいいものです。
1日目はJR奈良線で奈良駅に到着後、バスで西ノ京地区へ行き、唐招提寺と薬師寺を散策。その後近鉄で近鉄奈良駅へ戻り興福寺を巡った後三条通をまっすぐJR奈良駅まで行きホテル泊。
唐招提寺です。修学旅行で来たかなあ、薬師寺へ行ったのは覚えているんだけど唐招提寺は記憶にありません。今回ここを訪れたのは2年前の平成の大改修で解体した折に東京国立博物館で開催された唐招提寺展を見て、その時にとても気になったものがあり、そいつを本来の姿位置で見てみたいと思ったからです。
こいつがそれ。隅鬼(すみおに)です。金堂の屋根を支える部分の四隅に配置されています。背中で屋根を背負ってじっと耐えている鬼がユーモラスなんですね。さすがに4倍ズームと折からの雨の中ではきれいに撮ることができませんでしたが、なんとか実物を確認することができ満足。4体のうち3体が奈良時代創建当初からのものと判明したそうです。(残り1体は江戸時代に作られたもの)
唐招提寺を後にして10分ほど歩くと薬師寺に到着。折からの雨に風が加わり暴風雨・・・
40年前の修学旅行以来なのですが、当時から比べるとずいぶん多くの建物が復元されているように思いました。ほとんどが写経による供養料で賄われたもののようです。
薬師寺の後、近鉄西ノ京駅から近鉄奈良駅まで乗車。興福寺の国宝館に行きました。阿修羅像を含む八部衆に再会できました。相変わらず魅力的な面々です。
猿沢の池を懐かしんで通り過ぎ、三条通り商店街を奈良駅方面に歩いていくと、草餅のおいしそうな姿を発見しました。柔らかそうなヨモギ餅にきな粉がまぶされてたまりません。買って帰りホテルでいただきましたが姿に負けず最高においしかった。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、中谷堂というところのお餅です。またの機会にまた必ず食します。
2日目は近鉄で50分ほど吉野方面へ南下し飛鳥駅へ。明日香村一帯を巡る予定です。が、高松塚古墳を見た後、帰りの新幹線の時間もあり、途中からバスに切り替え。外せない石舞台古墳と万葉文化館を中心に見てきました。
高松塚古墳の有名な壁画・・・の復元です。実物は現在は見ることができません。古墳の隣にある高松塚絵画館に実物の石室を模した模型と模写した絵を見ることができました。
次に訪れたのがこれも有名な石舞台古墳。ここは多くの観光客が訪れていてにぎやかでした。この石舞台の下は部屋になっていて実際に入ることができました。解説によると古墳に盛り土した土が流れ落ちてしまい石室だけが露出した結果が石舞台ということだそうです。いずれにしても飛鳥時代に思いをはせるのに十分な物体です。
次は県立万葉文化館。玄関でのお出迎えはせんとくん。かなり批判があったようですが、私は京都とは一線を画した飛鳥、奈良のマスコットとしてインパクトがあっていいと思います。
この万葉文化館、当日が「関西文化の日」ということで入場料が無料でした。ラッキー。
館内は万葉集をテーマとした展示が多くあり、万葉集大好きなカミさんは大喜びでした。
「聖徳太子も食べていた(と思っています)」(笑)
近鉄橿原神宮前駅から近鉄特急で京都へ。近鉄って大阪、京都、奈良、名古屋を結ぶ広域私鉄なんですね。
奈良、飛鳥を巡った今回の旅、紅葉の京都とは一味違う、古代に思いをはせる旅になりました。
コメント
さいたまにも、かわいい「ゆるキャラ」がありますが、
せんと君は、強烈でしたよね。
だいぶマスコミで話題になりましたから。
万葉会館よりは、アイスクリームのが似合っているような気がしないでもないですがww
さいたまにもゆるキャラ、いたんですね。今テレビのニュースでゆるキャラグランプリ2012やってました。はやりなんですね。
せんと君、奈良市内でもけっこうあちこちで見かけました。ホテルのロビーにもいたし。まだまだソフトクリームに負けないくらいの存在感があるようです。(^^)
飛鳥、何年か前に突発的に思い立って歩きに行きました!
万葉文化館でしたっけ、すごく不釣り合いな大きな建造物でしたね~掘ってたら大事なものが出てきちゃって、埋められないからそのまま床下に収納して展示しちゃったっていう経緯が、奈良らしいと感動しました。
mepuさん、コメントありがとうございます!
突発的に思いついて歩きに行く、いいですね。好きです私もそういうの。
万葉文化館、たしかに素朴な飛鳥の中では異彩を放ってましたね。でも、飛鳥、奈良時代をテーマにしたものってそんなに多くないのでとっても興味深かったです。
(話はずれますが)テレビの時代劇も韓国のようにほとんどフィクションでもいいので古代を舞台にしたものが増えるといいなあ。