東京散歩No.108 文学散歩『馬込文士村』

【明治から昭和にかけて、多くの文士や芸術家達が過ごした馬込文士村を歩く。道端には文士達の解説板が立つ。坂道も多いが、閑静な住宅街の緑が心をいやしてくれる。】所要:3時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

~全119コース中102コース目~


昨日に引き続き大森集への散歩。
実は昨日テレビ東京の「アド街ック天国」で大森をテーマに放送していました。たまたまなんですが、今日その大森を起点とした馬込文士村の散歩を計画していたんです。グッドタイミングでした。

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大森駅南口。「アド街ック天国」によると首都圏の乗換駅でないJR駅の中で乗降客数が一番多い駅とのこと。でも駅前広場やロータリーみたいなものがないのでちょっと地味ですよね。この道路は池上通りで、路線バスはこの通り沿いにずらりとバス停が並んでいます。

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止まる路線は京浜東北線のみ。さあ、どんな街が広がっているのでしょう。

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池上通りを西に入って行くといきなり闇坂という上り。

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室生犀星の文学解説板。それぞれの文士などが住んでいた旧居跡があるのですが、当然ながらほとんどは現在まったく関係のない人が暮らしています。なので、旧居跡には案内標識はなく、周辺の公園や道端にこのような解説板が設置してあります。なので、散歩はこの解説板を見つけるという、オリエンテーリングの様相になりました。公園の一角などにあるとなかなかわかりにくいんですよね。

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大森駅から西側、馬込方面にかけて山王という地名ですが、想像されるように高台が広がっています。ですので、坂道やこのような階段が縦横無尽に張り巡らされています。坂道好き、階段好きにはたまらない地域ですね。

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それと「~ロッヂ」という標識をいくつか見ました。この写真は「山王ロッヂ」です。山小屋?

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これも谷底に降りるような細くて長い階段。

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萩原朔太郎。

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下り坂に上り坂に階段に・・・

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文士村の立役者、尾崎士郎と宇野千代の解説板。

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川端康成。1年ちょっとしか住んでいなかったとのこと。肌に合わなかったのかも。

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石坂洋次郎。高校生の頃むさぼるように読んだ覚えがあります。石坂洋次郎はまだ学生の頃この辺の下宿に滞在していたそうです。

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赤毛のアン記念館。展示物はあちこちの展示会にかり出されているので、しばらく休館しているそうです。

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マンションに1階にしずかにありました。村岡花子はこの辺に暮らしていたとのこと。

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「いにしえの東海道」「旧新井宿出土遺跡」ちう二つの石柱。帰ってから調べてみたところ、江戸時代のいわゆる旧東海道でなく、古代(奈良時代~)の東海道古道とのことです。

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日本画家、川端龍子(りゅうし)の邸宅跡は「龍子記念館」として公開されていました。
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その向かいには龍子公園がありましたが、日に3階案内付きで入れるとのことでした。

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突如桜並木が続く広い道路に出ました。これは西馬込駅方面まで続いているようです。「サクラのプロムナード」と呼ばれているそうな。

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大田区立郷土博物館に立ち寄りました。

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文士村コーナーで目を引いたのはこの地域のジオラマ。ランプで場所を表示してくれるので、今歩いてきた地形を確認できました。ほんとに起伏に富んだ地域です。文士達はこうした自然にも惹かれたのでしょうか。

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足下には説明板の案内標識がところどころ埋めてあります。

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山王は品川区大井と接しているのですが、歩いていたら区境に出ました。電柱の手前が大田区山王、向こうが品川区大井となります。接して隣り合っているので区が違うんですね。

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環七から大森駅前まで続いているジャーマン通りを歩道橋で渡ります。

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ほどなく大森駅前ゴール。こちらは北口なんですが、やはりどこが駅なんだ?っていうくらい地味ですね。

本日は立ち寄りしながら4時間ちょっと、19000歩の散歩でした。

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