前橋汀子カルテット

11月21日(金)、よみうり大手町ホールで行われた「前橋汀子カルテット」を聴いてきました。

会場のよみうり大手町ホールは、今年竣工したばかりの新しいホール。入るとかすかに塗料の臭いがそれを感じさせてくれます。
チケットには「有楽町の『よみうりホール』とお間違えないようご注意ください」と記載がありました。たしかに間違えやすいですよね。

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おおてまち駅C3出口直結の読売新聞ビル1Fからエスカレーターで上り4Fが大ホールです。

オール・ベートーヴェン・プログラム
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ヴァイオリン:前橋汀子
ヴァイオリン:久保田巧
ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:原田禎夫
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弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 op.18-4
弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 op.135
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弦楽四重奏曲第8番 ホ短調「ラズモフスキー第2番」 op.59-2
<アンコール>
チャイコフスキー/弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」
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弦楽四重奏というのは自分自身あまりなじみがなくて、どうかなと思いましたが、演奏が始まるとそんな杞憂も吹き飛びました。4人の弦楽器から鳴らされるアンサンブルは美しくて表情いっぱいで、すぐに引きこまれました。

このホールは過度な残響がなくナチュラルな響きだと感じました。同じような規模の朝日離宮ホールはちょっと残響がうるさいなと感じたことがあったので、こちらの方が好ましく感じました。

3曲のベートーヴェンの曲を聴いた後のアンコールがチャイコフスキーでしたが、優美さが際だって心に染みいるようでした。特に前橋さんのミュートを使った哀愁を帯びた音色は素敵でした。

今回のコンサートは久保田巧さんと懇意にしている友人から誘われ、二人で行ったのですが、久保田さんの第2ヴァイオリンもあるときはアンサンブルの一員として、あるときはリーダーとして巧みなえんそうでした。さすがです。

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