今年度2回目の都響プロムナードコンサートが10月2日(日)サントリーホールで開催された。
今回は川瀬賢太郎指揮により、【五大陸音楽めぐり②「東からの風、南からの熱」】と題した内容。
なのだが、プログラムを見て、その真意があまり理解できない。
ともかく、親しみやすい曲であることは間違いなく、いつものように楽しもう。
(ハープ・アンコール)
ワトキンス:火の踊り
五大陸のひとつオーストラリアを代表してスカルソープという作曲家の《オセアニアより(2003)》。
もともと大阪万博でオーストラリア・ユース・オーケストラが演奏するための曲として書かれた作品で《日本のための音楽》という曲を土台にして作った、と作曲家自身の解説が載っている。
印象的な法螺貝から始まり、オーケストラ全体が巨大な打楽器のようになる。コントラバス奏者は脚を踏み鳴らすということもやっていた。
エジプト行進曲はスエズ運河開通に合わせて出版されたという曲。打楽器で静かに始まりトルコ風の雰囲気で曲が進む。途中で弦楽器のメンバーが「ラーララ」と歌い始める。
アランフェス協奏曲は吉野直子によるハープ版だ。ギターに比べて音量の点で聴きごたえがある。同じ撥弦楽器でもあり、スペイン風の情緒も十分だったと思う。
伊福部昭の「交響譚詩」に続いてボレロ。
何度聞いてもこの曲は魔法のように高揚感を味合わせてくれる。今日の演奏は過剰なグリッサンドは抑えて、全体にスマートに進行していったが、ラストの爆発するような高揚には酔いしれた。剛健な演奏だったと思う。
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