「新型コロナが本当にこわくなくなる本」読了

昨年から世の中を騒がせている新型コロナウイルス。こいつに関するこんな本を読んでみた。

前半が井上正康氏による医学的立場からの解説。公判が松田学氏による政治・社会的立場からの解説となっている。

■第1章 新型コロナとは何だったのか?
この章では新型コロナの姿を正しくとらえることが主眼となっている。
・日本人はコロナウイルスに対する免疫を持っている
・新型コロナの病態は血栓症
・社会にダメージを与える過剰な対策は逆効果
というような内容。
私たちはコロナウイルスに関して、「感染力がとても強くて、怖いウイルス」というイメージを持っていると思う。現在では感染のしくみがかなりわかってきており、感染の結果出る症状のしくみもわかってきている。過度に無意味に怖がるのではなく、正しく知って、適切に対応していかなければ、私たちの生活は立ち直れない。
この章のポイントは、日本人はコロナウイルスに対する免疫をすでに持っていること、新型コロナの病態は血栓症であり、それが肺炎の症状になること、感染防御は手洗いうがいという基本作業で十分、ということ。

■第2章 PCR検査の弊害
そもそもPCR検査は感染症の診断に用いてはいけない。遺伝子のかけらがあれば陽性とみなしてしまう。検査をすればするだけ陽性者数が増えていく。
感染把握には抗原検査や抗体検査を行うべき。
アメリカではすでにPCR検査は中止するとの決定がされているとのこと。日本も冷静さを取り戻すためにはPCR検査をやめるべきだと思う。

■第3章 コロナワクチンの招待と今後の視野
現在の新型コロナワクチンはmRNAという遺伝子ワクチン。これはまだ臨床確認が十分にされていない見切り発車のものだ。

■第4章~第6章
政治やマスコミの問題点が論じられている。
私も今回の騒動の一番の原因は、マスコミによる不安の煽り立てだと感じている。ごく初期の頃から感じていたのだが、これは戦時中の状態と同じではないのか。日本中が「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」「非国民」などという言葉で同じ方向を向き、逆らうことがはばかられた時代。現在のコロナ騒動の日本も同じ匂いを強く感じている。
マスコミで不安を煽り立て、日常生活の自由を奪い、ワクチンに抵抗を示す人を白い目で見る。そんな社会になっていないだろうか。

この本は、冷静に新型コロナウイルスを理解し、日本人としての適切な対応を行うためのきっかけを与えてくれると思う。

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