
小学生の時に読んだジュール・ベルヌの「十五少年漂流記」を何十年ぶりかで読んでみました。
小学館世界の名作というシリーズの6巻目にあたり、シンドバッドやらガリバー旅行記やらと並んで発刊されたものです。そういえば小学生の時に読んだのも小学館文庫だったような気がします。(旺文社文庫かも)
絵本のようなサイズですが、すべての見開きページに挿絵が挿入されているので、大人の絵本みたいな雰囲気の装丁です。
十五人の少年たちが無人島に漂着し、無事に救出されるまでの冒険物語というようなイメージは残っていたのですが、ストーリーについてはまったく忘れていました。
読み始めると面白い。舞台はニュージーランドなのですが、少年たちの戸籍がフランス人、イギリス人、アメリカ人と別れていて、国籍による対立やその後の融和が大きな背景として描かれています。正義のフランス、反抗のイギリス、和のアメリカというような構図なのですが、これはそのまま当時の国の関係が反映されていたのかなと想像します。
それはさておき、ワクワクドキドキのストーリーは一時少年時代に戻ったような気持にさせてくれました。
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