勝間和代著「100歳時代の勝間式人生戦略ハック」

勝間和代さんの本は出るとすぐに読んでしまいます。生きるうえで合理的に、楽に、楽しく、幸せに過ごすための知恵をたくさん教えてくれるからです。

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私たちは生まれてから、20年学び、40年働き、20年休む、こういうパターンで一生を終えるとだいたい80歳と思ってきました。だけど最近は亡くなられる方の年齢が70代だと「お若いのに」と感じるほど伸びてきましたよね。90以上で人生を全うしたと思えるくらいです。また、人生終盤の「休む」にしても頼りの年金が心もとなく、「2000万円必要だ」とかなんとかいう話も話題になってきました。

つまり、もう人生は100歳まで生きることを前提としないといけないということです。

この本はそんな人生を元気で幸せに過ごせるような考え方(戦略)を100個伝えてくれます。いくつか気になった項目をピックアップしてご紹介します。

仕事は最高の脳トレ、「早期リタイア」には要注意

仕事を辞めると認知機能が低下するスピードが速まります。老後でもお金を得る行動をとることが長生きのコツ。
ボランティアだけでは効果は限られます。お金を得るということで脳を鍛える力がついていくのです。

80歳、90歳までできる仕事は何かを考える

自分が80歳、90歳まで続けられる仕事は何だろうと考えてみましょう。

高齢になったら働くことは生きがいに変わります。97歳の現役看護師、池田きぬさんの例が紹介されていますが、97歳だからこそのメリットを生かした働き方をされていて素敵です。

仕事は精神的報酬も大事。金銭的報酬とのバランスを取ろう。

仕事をすると金銭を得ることができます。それと同時に精神的にも満足感が得られ、生きる糧ともなります。
どちらも大事で片方だけだと継続が難しい。これらのバランスをとることが大事です。
現在の私は自分の得意なITスキルを活用し、困っている方々の役に立ち、しかも報酬もいただけるという、とても幸せな状態だと思います。

人生最大の財産はお金ではなく体力

お金はたくさんあるけど体力がまったくない人、お金はほどほどだけど体力はある人。これは体力が優先します。
体力はどのような生活習慣をもって、どのような考え方をするといいかということを意識して暮らすことで維持できます。生活習慣は運動と食事と睡眠につきますが、運動がなかなかできなくても適切な食事と十分な睡眠をとるだけで元気になることができます。
また、体力をつけると、先延ばし癖が治るので張りのある生活ができます。

健康だからこそ利他になれる

健康こそ利他心を養うカギ。人との関わりの中で、協力し合いながら幸せになることができます。
利他の行いを心がけると、所属する会社やグループが大きな成果を出すにはということを考えるようになり、実績に結びつく。すると信用度が増しチャンスも多くなってくる。
そのためにも自分で健康を管理し、健康ファーストになることが大事なのです。

ドルコスト平均法なら資産は30年で8倍になる

資産形成に関してですが、ドルコスト平均法は10年で2倍になります。毎月の収入から10%~15%ほどを自動で積み立てるようにし、残りは全部使ってもかまわない。
ネット証券で信託報酬が安い全世界株式インデックスやリートを購入するだけでよいです。
また、タイミングは「今すぐ」がベスト。ドルコスト平均法は時間を味方につけるのが最大のコツなのです。安いときにたくさん買い、上昇すると利益になる、ということが自動で繰り返され、その繰り返しで資産が増えていく。
下落時は種まきができるので始めるチャンスでもある。下落時は買ったら忘れ、上昇時はログインして安心するという付き合い方が幸せ。

お金を貯めるためには言い訳と後回しを撲滅しよう

何かで言い訳をしそうになったら、その自分を自覚して、言い訳しちゃダメだと自分を律しましょう。そうすることで、時間割引率が低くなり、お金もたまる思考と行動ができるようになります。

悪口を言う人との付き合いはほどほどに

自己制御能力や自己管理能力が低いと、悪口を言わずにはいられなくなります。悪口を言ってスカッとするということをくり返すのは悪口依存症。そんなにカッコ悪いことをし続けていれば評判が下がって当然です。
人が離れチャンスも巡ってこず、運気が下がる。
自分が悪口を言わないのはもちろん、そういう人との付き合いはほどほどにしましょう。

勝間流SNSの活用法!自分発信の情報共有は幸せのもと

情報共有は利他的な行為なので、繰り返し続けるとファンになってくれる人が増えます。自分が体験したことや気づいたことで、ほかの人の役にも立ちそうなことがあったら、情報共有するようにしましょう。

ベストの答えを探さない。成功とはベターなことを継続すること

望む結果を出すには、細く長く続けることがポイント。継続することが成功の必要条件なのです。
それにはベストを狙うのではなく、ベターがみつかったらその的に向かってポンと球を打ってみることがコツです。それをくり返すことで自分が望む人生を作っていくことができます。

物事の先送りは「時間の借金」

物事の先送りは余計な手間やプロセスを費やして時間を無駄遣いすることになり「時間の借金」を作ってしまいます。
逆に前倒しでこなしていくことは「時間の貯蓄」と言えます。
どうでもいいようなことでもさっさとやってスッキリしましょう。

やらない後悔は一生引きずる

やるかやらないか迷ったら、やる方向に傾けて判断するとよい。なぜならやらない後悔は一生引きずる可能性があるからです。
やって失敗しても貴重な学習機会を得られたことに違いはない。中長期的な視点にたって、これは自分の人生においてきっとプラスになるだろう、と思う経験は必ずすること。

最後に

後書きで勝間さんは以下のように書かれていました。

できることをコツコツと続けていき、50代よりは60代、60代よりは70代、70代よりは80代、80代よりは90代、90代よりは100代と、人生の幸福度をどんどんあげることが可能。

まさに100歳時代を幸せに生き抜く真髄の言葉だと思います。
私は最近は110歳まで生きると公言しています。これからますます幸せな人生を送っていきたいと思いました。

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