映画「うさぎ追いし」を観て感じた2つのこと

AmazonPrimeで映画「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」を観ました。

山極(やまぎわ)勝三郎という人は初めて知りましたが、江戸時代末期に信州上田藩の下級武士の家に生まれ、明治期には東京帝大で病理学を研究してきた学者です。癌の発生原因を「刺激」に求めて、人工癌の発生に成功した功績で知られているそうです。その功績で日本で初めてのノーベル賞候補にもなりました。

感じたことを2つ書いてみたいと思います。

やはり変わっている?

この映画を観ながら、今NHKの朝ドラ「らんまん」で取り上げられている植物学者牧野富太郎を重ね合わせていました。

その時代に求められている常識的な人物像からはみ出しているのです。

牧野も山極も友だちや周囲とは馴染めないところがあり、自分の世界を築いていったという点では一致していると思います。自分の興味の赴くまま行動したり、人に合わせながら処世していくということができない。現代で言うと「発達障害」と診断されそうな感じでしょうか。

そんな人物が専門的な分野で偉業を成し遂げるのかもしれません。

内助の功?

もう一つが内助の功です。この映画で描かれている大きなテーマが妻かね子の献身的な助力です。ポスターにも勝三郎とかね子の後ろ姿が描かれています。

「らんまん」の牧野博士も(まだドラマでは描かれていませんが)妻の助けの中で研究に没頭できたと聞きます。

物事を成し遂げる人物(男性)は、家族、とりわけ妻の支えがあればこそと言えるようです。

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