大澤美穂 アフタヌーン ピアノ&トーク

小出郷文化会館で行われた大澤美穂さんのピアノコンサートを聴いてきました。

大澤さんの演奏はかれこれ16年ほど前から聴かせていただいています。

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音楽好きなシニアプログラマのつぶやき ~ピアノ演奏と東京散歩を中心に~

どうして今回大澤さんがこの小出郷でコンサートを行うことになったのか、というお話をコンサートの最初に大澤さん自身が語られました。

発端はドビュッシーのCDを作成したいと思い立ったことから。ドビュッシーは「すべてのピアノ曲はベヒシュタインのために作られるべきだ」という言葉を残しているそうです。それでベヒシュタインのピアノを探していたところに「小出郷のベヒシュタインはすばらしい」との情報を得て、試奏したりしているうちにコンサートを行うことになっていったそうです。

プログラムはベートーヴェンのピアノソナタ3曲「悲愴」「月光」「熱情」。いずれもおなじみの曲だったのに加え、大澤さんの解説も相まって親近感を感じた演奏でした。

このベヒシュタインのピアノ、丸みのある優しい音色だと感じました。見附市アルカディアホールのベーゼンドルファーもそうですが、明るく艶やかな音色よりも、こういうシックな音色の方が音楽と向き合えるような感じがします。

アンコールは、1曲目に「エリーゼのために」、2曲目にドビュッシーの「月の光」でした。

演奏後、ホワイエに出たところで大澤さんがいつものようにご挨拶に出ていらっしゃいました。久しぶりに挨拶できてよかった。いつもコンサートに出かけても、たくさんのお客さんが大澤さんと話されているので私は遠慮していましたが、今回は人数もそれほど多くなくタイミングも合い、実に15年ぶりに直接挨拶をすることができました。

魚沼の山々、ベヒシュタインのまろやかな音色、大澤さんの優しい演奏。素敵な時間を過ごさせていただきました。

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