【売り子の声も賑やかな中の橋商店街と砂町銀座商店街を結ぶ。沿道には青果店や鮮魚店、惣菜店などが軒を連ねる。コース沿いには懐かしい雰囲気の銭湯も点在している。】所要:3時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より
下町の代表的な商店街「中の橋」と「砂町銀座」をめぐる散歩です。
亀戸駅南口~堅川
まずは亀戸駅南口が出発点です。亀戸駅というとエルナードのある方が表玄関ですが、サンストリートができてこちら南口の方もにぎやかになってきたのでしょうか。
亀戸駅南口です。南口があること自体初めて知りました。17年ほど前に大島に住んでいたのですが、その時はなかったような気がします。
《亀戸駅南通商店街》ちょっとさみしい通りでした。
商店街を抜けると線路の下をくぐるトンネル入り口があります。
ありがちな落書きはかなり雰囲気を壊してます。なんでこんなことすんだろ。いいかげんにしてもらいたい。
トンネルの半分は天井がかなり低くなっていて180cmくらいの人は確実にコンクリートに頭をぶつけてしまいそうです。
JR総武線の下をトンネルで抜けると東武亀戸線の踏切があります。
踏切から左を見ると東武亀戸駅が見えます。駅はエルナードの1階になるのですね。
さらに左を向き今くぐってきたトンネルの上を見ると総武線(中央線)各駅停車の電車が通っていくところでした。電車の上に見える高架はJR貨物越中島線です。亀戸駅から総武線と離れて南下し、京葉線潮見駅近くのJR貨物越中島駅まで行っています。亀戸と新木場を結ぶ江東区南北縦断線を活用しようという動きがあるようです。明治通りと丸八通りを走らせる案と、この越中島線を活用する案とがあるようです。
2番目の商店街は《亀戸五丁目中央通商店街》です。商店街というとお米屋さんがありますが、この伊藤米穀店も交差点にデンと店をかまえていています。
このあと行く中の橋や砂町銀座に比べると人通りは比べるべくもないですが、この地域の人たちで支えられているのでしょう。
しばらく歩くとまた東武亀戸線の踏切を渡ります。住宅のすぐ脇を線路が通っているのですね。このカーブの少し先が亀戸水神駅です。
京葉道路(国道14号線)に出るとそこは丸八通りとの交差点です。もう少し京葉道路を進み右に曲がるとその先が堅川です。
中の橋商店街~大島稲荷
堅川の上には首都高(高速7号小松川線)が走っています。 そこを抜けるといよいよ本日の2大商店街のうちの一番手、中の橋商店街です。
正式には《サンロード中の橋》といいます。さすがに人通りが多くにぎやかそうです。
商店街と言えば洋品店でしょうか。若者はたぶん商店街の洋品店では買わないのでしょうが、それなりに商売が成り立っているのですよね。
実は、今から17年前にこの商店街の裏にある公団大島団地に1年半でしたが住んでいたことがあります。古い団地でエレベーターもないので5階まで毎日「はあはあ」いいながら階段を昇っていました。その後取り壊されたと聞いていたのですが、今日、中の橋商店街から横にそれて生まれ変わった姿を見てみました。さすがに昔の面影はまったくありませんでしたが、高層マンションでなくおちつきのある団地になっていたので、なんとなくホッとしたりしてます。
昔の団地から商店街に行くときに途中にあったとうふ屋さんは健在でした。
とうふ屋をすぎて商店街に入ったところにあるうなぎ・とり屋です。よくうなぎをここで買いました。
銭湯「竹の湯」です。このあともう一回別の場所で「竹の湯」が登場します。
長い商店街の新大橋通に間近いあたりにパン屋「メイカセブン」があります。
メイカセブンの一番のお勧めはこのアンパンです。食べるとびっくりしますよ。パンの中にたっぷりとあんが入っているのです。今日ももちろんゲットしていきました。
今日のゲットは、アンパンの他にこの「ひょっこりタマゴ」。たぶんひょっこりひょうたん島にあやかっているのでしょう。これもたっぷりのタマゴで満足の1品でした。お勧めです。
店内の壁には1枚の写真と数枚の色紙が貼ってあります。写真には「めざましパン21号店」と書いてあります。フジのめざましテレビで昔やっていたパン屋めぐりのシリーズで取り上げられたのですね。
新大橋通を渡ると静寂がおとずれますが、そこは《中の橋南商店街》です。街灯に看板がついています。
商店街の中頃に「コロンボ」がありました。17年前に住んでいた頃、都営新宿線大島駅のすぐ横にもっと間口の狭い「コロンボ」があって、新聞の折り込み広告に出てくるストッキングのイラストが笑えるものだったのを今でも覚えています。(壁から女性が足だけを上げて出しているイラストです) ディスカウント店ですが健在だったのを確認できてよかった。
中の橋南商店街はごらんのように少々さみしい商店街でした。ここから右に曲がり、丸八通に出ます。
丸八通が小名木川を越える橋のたもとに大島稲荷があります。
赤く塗られた社殿を持つこの神社は狭いですが、それなりに落ち着いたたたずまいがあります。
この神社には芭蕉の句碑があります。門弟をたずねるために小名木川を船で通った時この大島稲荷に寄って参拝し句を詠んだそうです。そのとき詠んだ「秋に添て行はや末は小松川」の句が芭蕉像の左側の「女木塚」と彫られている碑です。ずいぶん古いものでした。
大島神社の境内に小さな神社があります(というと変でしが)。佐竹神社といいます。ご覧のような牛が「出世・開運」としてたたずんでいます。もちろんお参りしました。
さて、大島神社を出て目の前の階段を上ると小名木川を渡る丸八通に合流します。かなり急な階段です。
丸八通に合流した橋の上から大島駅(新大橋通)方面を写しました。右下に木が見えるところが大島稲荷神社です。
砂町銀座~西大島
丸八通沿いに南下していくと本日のメインイベント「砂町銀座」です。
丸八通から始まる《砂町銀座》のアーチです。ここから明治通りまで約1キロにわたってにぎやかな商店街が続きます。
中の橋商店街もずいぶんにぎやかでしたけど、砂町銀座はすさまじいですね。ホントに「銀座」の名に恥じません。
おでんの店。
八百屋。
惣菜の店。
酒屋。
あさり専門の露店。
同居しているみそ屋と魚屋
花屋。
砂町銀座名物「魚勝」。魚の激安店です。常に行列が出来ています。
一皿500円のからし明太を買いました。
シューマイスターが足に合った靴を作ってくれる店もあります。
喧騒の砂町銀座から離れ小名木川方面に少し戻ると《稲荷通商店街》があります。静かです。
ここにも銭湯「竹の湯」がありました。中の橋の竹の湯とは無関係なのでしょうか。
商店街の外れに治兵衛稲荷があります。それで稲荷通なんでしょう。
この狛犬、口の中が赤く、迫力があります。
また小名木川まで戻ってきました。砂島橋という人道橋を渡って砂町から大島へ戻ります。
小名木川は隅田川と旧中川を結んで江東区をまっすぐ横断している運河です。家康が行徳の塩などを運ぶために作らせたそうです。
小名木川を渡ると《大島中央銀座商店街》があります。
この商店街を抜けるとそこは新大橋通、ゴールの都営新宿線西大島駅はすぐそこです。下町商店街周遊はこれで終わりです。
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