ブランデンブルク協奏曲全曲

 7月13日サントリーホールでブランデンブルク協奏曲全曲演奏会を聴いてきた。クリチャン・フンケ率いるゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラの演奏だ。
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 実は、ブランデンブルク協奏曲は第5番の有名な出だしの部分しか印象になく「眠くならないかな?」などと少し心配していたのだがうれしいことに全く杞憂に終わってしまった。それぞれに個性のある6曲を退屈どころでなく、どんどん曲に引き込まれて聴くことが出来た。チェロとチェンバロ以外全員立ったまま演奏するそのスタイルは音楽に躍動感を与えているように感じた。

 それにしてもこの曲は全6曲ともどこかで聴いたことのあるフレーズが必ず入っていた。「ああ、この曲か」とほとんどの曲で思うのだ。中にはCMで使われていたりしたものもある。協奏曲という名前だけあり、それぞれがバイオリンや、フルート、ホルン、ビオラなどをフィーチャーした構成になっている。それらに加えてオーケストラ本体の編成も変わっていく。そこから紡ぎ出される清冽なバッハの音楽が身を包むのだ。幸せな一夜と言ったら言い過ぎかもしれないが、そう言いたくなるような時間だった。

 個人的に一番気に入ったのがバイオリンを外した珍しい編成で演奏する第6番だった。最初はじみ~な感じで「?」という感じだったが、聴いているうちに落ち着いた気持ちの中に高ぶりも同居してきた。こういう曲をいいなあと感じられるようになったのはやはり年をとったということだろうか。

 また、チェンバロは全編を通してバックに流れているのだが、時折カデンツァを奏でて自己主張する。第5番の2楽章などはチェンバロの短いカデンツァのみという極端な構成だ。ブランデンブルク協奏曲だけではないが、チェンバロが曲の雰囲気というか性格付けのかなり重要な役割をになっているように感じた。

 今月はもう一つコンサートが控えている。31日にオーチャードホールで行われる「ブラスト!」だ。昨年に引き続きどんなステージを見せてくれるかわくわくしている。

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