新潟旅行

 新潟生活も長かったけど、東京の住人として新潟に観光旅行に行ってきた。
 友人がその後の新潟市内をグルメを中心に案内してくれるという。2年ぶりの新潟はどのように変わっているのだろう。
 お昼に上越新幹線で新潟駅に着いた。見慣れた新潟駅前の風景だ。
 まずは駅南にある懐石「加藤」で昼食をいただいた。
 民家風の地味な外観だがおちついた玄関を上がると10名くらいでいっぱいになりそうなカウンターだけの店内がある。そのカウンターの目の前で料理をしてくれるので、盛りつけなどを見ながら料理人から直接出してもらう料理をいただくことができる。カウンターの下に足を投げ出して座れるので足が楽だ。
kato.jpg
 お品書きに沿って次々と出される料理はうっとりするような秋の風情を出している。さらにひとつひとつのお皿の中の料理の量がほどよく少量なのだ。年を取って多くは食べられない自分にはちょうど良い。
 周りを見てみると満席のカウンターには自分以外は全員女性客だ。なんでもランチでも完全予約制のこのお店は女性からの予約しか受け付けないそうな。(男性は同伴の場合のみOK)
 食事を終えて、クルマで新潟市内を南下していった。2年ぶりの新潟市内はどのように変わったのだろうか。
「こんなところにマンションが!」とか「この店閉じちゃったの?」とか車内でかなり騒いでしまった。すっかりミーハー気分である。
 市街地を抜けて新潟市の外れにある佐潟にクルマを止めた。自然観察園を10分ほど歩くとあるハーブ園が目的地だ。小さいがラベンダーを中心にいろいろなハーブが育っていた。
harb.jpg
 そこで佐潟の涼しい風を受けながらハーブティーをいただいてゆっくりした。(その後トイレが近くなったのはハーブの利尿作用のせいかもしれない?)
 さて、目的地の巻町にある「村木陶芸スタジオ」に到着。陶芸体験をするのだ。霊園近くにあるこのスタジオは大きく切り立った崖の真下にある。大雨や地震の時大丈夫なのだろうか?
 といった心配をしているヒマはない。生まれて初めての陶芸だ。ペン立てを作ることにした。
tougei.jpg
 まず、底の部分を丸く切り抜き、そこにへびのようにのばした土を丸めて何十にも重ねていくのだ。かなり難しいぞ。それでも先生に何度か直してもらいながら形になっていった。でもできあがったのはペン立てではなくて小鉢だった... 焼き上がりが楽しみ。
 新潟市内に戻り万代シルバーホテルにチェックインしたあと、古町にでかけた。夕食は秋田料理の「八郎津古」。秋田の料理もうまかったが、ここで今年最後という岩牡蠣をいただくことができた。新潟の夏はこれかな。
 そして、今夜のもう一つの目的地ジャズパブ「パルティア」へ向かう。新潟時代はよく通ったものだ。店内にはテーブルが2つとカウンターしかない小さな店だが、毎日ライブをやっている。客と演奏者の距離はほんとに近くなる。実際の距離だけでなく心理的な距離もだ。気さくな広川ママが一人で切り盛りしているが、よく毎日毎日続けてこられていると思う。新潟のジャズアーティスト達も重要な演奏の場のなっていることだと思う。
paltia.jpg
 今宵もノリノリで演奏を楽しんでいるうちに新潟の夜は更けていった...
 さて翌朝、ホテルの窓のすぐ外には万代バスセンターがあり、そこにはレインボータワーがそびえたっていた。
rainbow.jpg
 新潟に住んでいた頃は「誰が乗るんだろう」くらいに思っていたレインボータワーだが、観光客として見ると俄然「乗ってみたい」と思わされた。天気もとてもいいし。
 100m上空から見渡す新潟市は思った以上に広かった。
 やはり新潟といえば信濃川にかかる万代橋。
niigata1.jpg
 そして、最近は万代橋の下流にできた柳都大橋と朱鷺メッセが話題のようだ。残念ながら今回は見ることができなかった。
niigata2.jpg
 さて、2日目のお昼は八千代橋と昭和大橋の間の川沿いの道にあるCafe & Gallery Coo でお食事だ。自分以外の5人の誕生祝い会を兼ねたこの食事だったが、これまたとてもおしゃれな食事スペースだ。民家を改装した店内には陶芸オブジェが飾られていて美術館の趣もある。出された料理のお皿もひと味もふた味もこったもので、そこに彩りも鮮やかに盛りつけられた料理はもちろんすっごくおいしかった。
coo.jpg
 この後もお茶会で緊張事件があったりするのだが、グルメツアーとも言うべき今回の新潟旅行は以上。

コメント