ソロコンサートとしては1月のオーチャードホールに続いて2回目の押尾コータローのライブに行ってきた。
今回は新しいアルバム「panorama」を記念しての全国ライブツアーの折り返し点だ。東京国際フォーラムCホールで3日間にわたって行われた初日を聴いてきた。
実は、オーチャードの時は音が少し雑に感じた。チューニングも少し合っていなかったりで、生はこんなものかなと感じたのだが、今回のライブは見違えるようだった。毎回演奏しているボレロを聴いただけで違っていた。
オーチャード以降、今年は横浜や京都で屋外ライブを聴いてきたのだが、屋外だとどうしても繊細な演奏はむずかしくなってしまう。音そのものもそうだが、雰囲気がやはり屋外なのだ。
Panoramaでの押尾コータローは前半じっくり演奏を聴かせて、後半はノリノリに載せるという構成だった。前半は本当にじっくり楽しむことができた。(直前に飲んだビールが効いて少し夢の中になったけど)
押尾の演奏、特にバラード系は、メロディーと伴奏が実に明確に引き分けられている。最後に弾いた「家路」はことにすばらしかった。演奏の最中、まったく自分の世界に浸ってしまった。演奏が終わった瞬間ホールの聴衆の中にいたことを思い出したほどだ。
後半はずっとスタンディングしっぱなしだったので、かなり疲れてしまったかな。じっくり聴きたい派にもう少し考慮してもらえるとうれしかった。
今年は5回も押尾のライブを聴いた。いずれのライブでも必ず弾いていたのがボレロだ。これはもう押尾の代名詞のようになったと思う。できれば2コーラスでなくもっと執拗に繰り返してボレロの妖艶さを追求していってもらいたいと感じた。
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