新橋演舞場

先日、始めて新橋演舞場で歌舞伎を見た。歌舞伎は以前歌舞伎教室というやつでふれただけで正式な公演を見るのは初めてだった。

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開演の11時前には入り口前は人だかりだった。始めて入る場内は見るもの聞くモノがおもしろい。プログラム売り場は「筋書売場」って書いてあるし、場内にそば屋さんがある。

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客席は横に広く、わりとどの席からもよく見えるような配置になっている。今回の席も2階だったのだけど、花道もよく見えた。

歌舞伎揚でおなじみの模様の幕が開いて最初の演目「鳴神」が始まった。イヤホンガイドを借りていたので話の筋や背景などがわかっておもしろい。でもイヤホンをしていると役者さんの声がよく聞こえないことがあり、ちょっとゆるめに耳に入れておいて解説をじっくり聞きたいときは耳にきっちり入れるというようにするとよかった。

「鳴神」は歌舞伎の十八番ということで後半の怒りを表現した演技など、初心者でも楽しめた。

次の演目の鬼平犯科帳が始まるまでに昼食だ。弁当を客席で食べるっていうのもありだけど、今日は場内のそば屋で天ぷら蕎麦をいただいた。のどごしの良い二八蕎麦で、あまりそば粉の主張が強くないこういうやつはおいしいと思う。それにしても幕間のわずか30分のあいだにあれだけの客をさばくのはたいしたものだ。

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次の演目は鬼平犯科帳~大川の隠居~だ。売店には鬼平コーナーなるものもできていて、大川の隠居のテレビドラマ版のDVDなどが売られていたりしている。長谷川平蔵役には吉右衛門があたり、人情深い役を演じていた。こういう創作歌舞伎もおもしろかった。でも歌舞伎の役者さんは舞台ではみんなおしろいなどの化粧が濃いのでだれが誰だか説明されないとわからないなあ。

大川の隠居とは隅田川に長年住み着いている鯉のことなのだが、舞台の下から大きな鯉の模型が飛び跳ねるところは客席からどよめきがおきた。TBSの「華麗なる一族」に出てきた模型の鯉を彷彿とさせる。歌舞伎って「笑い」が大きな要素になっていると感じたけど、客を喜ばせるためならなんでもやるんだね。

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