新潟市のNPO法人まちづくり学校が主催した「ブラニイガタ」の見附編に参加した。
私が所属している見附市まちなか東コミュニティーからの参加という形だ。出発直前まで雨が降っていたのだが、出発してからは傘は不要で、しだいに空が晴れ渡ってきた中での見附市内のブラ散歩だ。
まちづくり学校理事の和田さん。和田さんは見附市のコミュニティ活動のアドバイザーでもある。
出発前に全員の自己紹介があったが、びっくり!見附市内からの参加者は少数派で、ほとんどが県内各地あるいは福島、関東、遠く関西から参加された方もいらっしゃる。
コースは本町・新町商店街の周囲をぐるりと巡る形の3.5km。
さっそく出発だ。4チームに分かれて、それぞれにガイドの方がついて案内してくださる。
まずは、公民館敷地内にある明治天皇見附行在所記念碑。明治時代に明治天皇が全国行脚をしたさいに立ち寄られた場所とのこと。三条方面から4頭立ての馬車で到着し、この日のために建てられた建物で昼食をとられた場所だ。公民館館内にその部屋も再現されている。
隣に立っているのが加茂農林高校見附分校跡の碑だ。そういえばこの地は加茂農林、見附市役所→中央公民館と変遷してきたところだ。
いただいた地図を片手のブラミツケだ。
本町中央商店街から脇に鍋屋小路がある。こんなに細い小路なのに公道だ。こんな場所があるなんて初めて知った。(中野の鍋屋横丁を思い出す。)
昨年オープンした市営の温泉施設「ほっとぴあ」。今日は入浴はしない。
ほっとぴあの先に住吉神社がある。ここに神社があることはうっすらと知っていたが、住吉神社であるとは改めて認識した。蛇行する刈谷田川の水運に携わる人が水の神様である住吉神社を作ったのではないかというガイドさんのお話だ。
旧金井町に出てくると、この塀で囲まれた大きなお屋敷が目につく。江戸時代からこのあたりの庄屋だった金井家の屋敷跡だ。この門は移築された裏門だそうだ。屋敷の中はどうなっているのだろう。もし昔ながらの建物なのであれば公開すると面白そうだ。
見附病院跡地脇を通る緑豊かな小路。とても見附市内とは思えない。見附市民はこんな魅力的な小路があることを知っているのだろうか。
ここも細い道。
抜けて振り返ると「車両通り抜け困難」という標識が立っている。「困難」という表現が興味深い!
棚織神社に到着。いつもクルマで脇を通っているけど、境内に足を踏み入れたのは何十年ぶりかもしれない。
新町商店街から稲荷神社に入る小路。突き当りが稲荷神社だが、すぐ隣に如実院という法華宗のお寺が並んでいる。
新町交番の交差点。三条方面から来た三国街道はここでクランク状に折れ曲がって長岡方面に向かう。(手前の現在のメイン通りは大火のあと整備された道だ)ガイドさんのお話ではこちら側は先程の稲荷神社があり、そこを通過するのは不敬にあたるのでクランクさせたのではないかとのこと。
新町の割烹いせやの玄関脇にある鳥居。以前からなんでこんなところに鳥居があるんだろうっていつも横目で見ていたが、その経緯が判明した。この鳥居は伊勢皇太神宮とのことで、伊勢の御師(おし)の見附在所があったところだそうだ。それでこのお店は「いせや」なのか。
見附一檀家数が多いという西蓮寺の境内へ。たぶん足を踏み入れたのは生まれて初めてだと思う。
墓地の一角に今にも倒れそうな3つの墓石がある。これは戊辰戦争の際に当地で亡くなった会津藩士の墓なのだそうだ。
道路を渡って諏訪神社へ。狛犬の説明。頭の上にこぶのようなものがついているのは角で、これがついているのは犬で、ついていないのは獅子とのことだ。
本日のラビリンスも佳境を迎える。このあたり迷路のように小路が張り巡らされており、今は空き地も目立つが、以前は住宅がびっしりと建っていた。写真奥は唐傘通らん通りで、子供の頃、習字学校に通うのに毎週通っていた。本当に傘は斜めにしないと家の壁に当たってしまったのを覚えている。
旧刈谷田川に突き当たったあたりにかつては見渡橋がかけられいたのは私も子供の頃の記憶で覚えている。しかしさらにもっと以前は橋もなく船着き場があったらしい。この写真の小路の左手一帯には機御役所と呼ばれる施設があったとのこと。
この看板、みんなにウケていた^^
そして公民館に到着。コミュニティ事務室内にある掲示板の見渡橋や船着き場の写真をみなさん興味深そうに見ていらした。
本当に楽しい半日だった。こんな機会を用意してくださった多くの方々に感謝したい。自分もコミュニティ委員の一員としてあるいは見附市民として、あるいは単なる街歩き好きとして、もっともっと発掘したり、楽しんだり、多くの人にも知ってもらったりすることができるようにしたいと思った。
コメント
~ブラニイガタin見附『新町界隈』~
写真と要点を得た詳しい解説文は分かり易く、往時を偲ぶには十分です
『山田朝臣記録文学麻呂様』です
これぞ懐かしの小路めぐり、なんとこの辺りはあの頃のテレトリー
有難うございました
テリトリーでしたか、プルシアンブルー姫皇子殿!
おっと、お歳が明らかになるやも・・・
「お歳?」ここまで来ますとどうでもよい感じ!むしろ日々青春かも
二度と手に入らない珍しい豆が入手。お時間ありましたらどうぞ