牛田智大(ともはる)ピアノ・リサイタルを聴いてきた。
牛田智大という存在は以前から知っていたけど、幼少にも関わらずうまい演奏をする子供くらいの認識だった。しかし、先日BSジャパンのエンター・ザ・ミュージックで演奏しているのを聴いてとりこになり、すぐにコンサートを予約したのが今回ということになる。
若干18歳にもかかわらず、オペラシティーホールを満席にするのはすごく人気だ。
エンター・ザ・ミュージックでこのコンサートのことを話していたが、デビューの頃弾いていた曲をロシアで研鑽を積んだ現在の自分で演奏してみたいというプログラムとのこと。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番
リスト:愛の夢第3番
ショパン:ノクターン第13番
ショパン:幻想即興曲
バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ
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シューマン/リスト編:献呈
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:ピアノ・ソナタ
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(アンコール)
シューマン:トロイメライ
プーランク:エディット・ピアフを讃えて
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席は3階のステージ寄り。ステージの半分しか視界に入らない。
しかし、姿を見ない替わりに演奏に集中できた。
エンター・ザ・ミュージックで聴いた印象そのままの演奏だった。18歳とは思えない堂々とした風格。ピアノの演奏がこれほど「美しい」と感じたのは初めてだ。特にシャコンヌ。音色、表情、ダイナミクス、すべて素晴らしい。
最後のリストのソナタは演奏前に「初めて聴く方も多いと思うので」ということで、奏者自身が解説をしてくれた。ファウストを題材にしていて4つのテーマが形を変えて出現するので、それを探しながら聴くと全体のストーリーが見えてくるということと、最後が緩やかな曲調で終わってゆくが、とても美しいのでぜひ味わってもらいたい、という内容だった。
今度は展覧会の絵を聴いてみたい。これから時々聴いていきたい。楽しみが増えた。
さて、コンサートに同行してくれた友人と一旦別れて夕方に銀座で待ち合わせの予定。
神保町や秋葉原をぶらぶらしようかとおもったのだが、都営新宿線小川町で下車すると須田町の交差点から神田駅が遠くに見える。久しぶりに歩きたくなり、そのまま神田駅方面に向かっていった。
この通りは古い家屋やお店があり、風情がある。
神田駅のガードをそのまま通過。日銀通りと書いてあるので、このまま進むと日本橋の日銀横に出るのだろう。
ちょうど三越の裏手に日銀があり、そこを通過。
日本橋川を渡る。西河岸橋。江戸時代にこの辺は河岸だったことの名残だ。
橋の上から左手奥に日本橋が見える。上の首都高は地下に移すという話がかなり前から出ているがどうなっているのであろうか。
永代通りを通過するところに交通銀行という見慣れない名前の銀行があった。調べたところ中国の大手の銀行らしい。
東京駅八重洲口周辺に入ってきた。
そして京橋を通過して銀座みゆき通りへ。山野楽器の裏口が見えてきた。ここから入店して楽譜売り場で本を購入。
表の入り口から外に出ると銀座4丁目の交差点。
友人とは歌舞伎座前で待ち合わせをしているので、5分ほどで到着できる。
久しぶりに東京散歩、楽しかった。地図を見ずに感覚で歩くのってわくわくする。
コメント
あらま、上京していらっしゃったんですね。
牛田君いいですよね~~。アンコールの曲、いいですね。
聞いてみたいです!
月に一度は上京してるんですよ。
テレビで聴いてびっくり、生を聴いて感服!
プーランクはめ~ぷにぴったりかも。この曲とかノベレッテとか私も弾いてみたいです。