分水講演会『川に学ぶ ふるさとを知る』

見附市中央公民館で開催された、第8回分水講演会を聴講してきました。

主催は「大河津分水通水100周年・関屋分水通水50周年記念 未来につながる事業実行委員会」という長ったらしい名前。司会進行を見附市の企画調整課の方が行われていたので、行政組織の合同行事なのだと思います。

市長挨拶のあと、信濃川下流河川事務所所長の分水に関する歴史と現在の工事の紹介がありました。河川事務所の所長が女性なのは新鮮でした。

そして今回の講師、五十嵐一浩さんが登壇。

前半は防災教育についてのお話。要約すると。

  • 従来の防災教育は、外発的な恐怖を元にした、いわば脅しの防災教育
  • 真の防災教育は、郷土愛を元にしたもの
  • 郷土愛を元にした真の防災教育を取り入れると学力も上がる

ということです。そしてこの内容を発表すると、そんなわけはないと、かなりの批判を受けたとのことだそうです。

講演はその後、ワークショップに移りました。事前に話がなかったこともあり、聴衆の中にとまどいもありましたが、それでも皆さん4~5人のグループに分かれ、「ふるさとって何ですか」というテーマで10分ほど話し合いました。

話し合いの内容をいくつかのグループから発表がありました。その中でインパクトが大きかったのは手を上げて発言した小学生が言った言葉。「みんなが誇りをもって将来に残せるもの」(ちょっと違う言葉だったかも)。会場がどよめきました。

そして後半は見附市にとって身近な刈谷田川の歴史と私たちへのかかわりのお話。私たちにとって「恵み」と「災い」と両面あるという内容でした。

今日の講演会、とても得るものがありました。講師の五十嵐さんの「真の防災教育」はまさにその通りと思います。学校だけでなく地域の防災についての考え方についても大いに浸透していくといいなと思いました。

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