50年ぶりに帰ってきた東京音楽アカデミー

東京音楽アカデミー

「東京音楽アカデミー」ってご存じでしょうか。昭和40年代(1970年前後)によく目にしたクラシックギターの通信教育です。私が中学3年から高校に入るころにギターを始めたくて申し込みました。

その後この教材のことについてはすっかり忘れていたのですが、先日友人から「部屋を整理していたら出てきた」とのことで私の手に帰ってきました。どうやらその友人に譲った(貸した?)ようでした。それが50年ぶりに手元に戻ってきたというわけです。

写真の左にあるのがテキストです。表紙にイエペスの写真を貼ったようです。表紙をめくると今読むと赤面するような自分を激励するメッセージが書かれていました。(内緒)

写真の右にあるのがテキストに沿った演奏が収録されたレコード盤です。
まず体験を申し込むと「楽しいギター」というやつが送られてきたと思います。前田武彦がナビゲーターとしてクラシックギターの楽しさを紹介しています。最後には「アルハンブラの想い出」が収録されていて「あなたも一年後にはこんな曲が弾けるようになる」というような構成でした。
それで正式に申し込みをすると、毎月、テキストとレコードからなる教材が送られてきます。一年間+ポピュラーコース半年間で合計一年半ほど取り組んだと思います。

毎月少しづつ教材が送られてくるというこの方式は私にぴったり合っていたようで、食いつくように練習しました。

教材費は一か月あたり1000円か2000円くらいだったと思います。教材が届いたら振込用紙が入っていて次回までに振り込むという感じです。

そしてこのクラシックギターは生涯私の支えになってくれることになりました。横浜の独身寮に入った時は「横浜ギタースクール」という教室に通い、最終的には港の見える丘公園のイギリス館というサロンでソロコンサートをやらせてもらいました。
電電公社の企業内教育機関「大学部」に入学した時もギター部に所属し部長も務めました。
新潟市にマンションを購入し暮らしていた頃もヤマハ新潟店の音楽教室でギターを習い、新潟県ギターオーディションを受け、第四ホールで演奏させていただいたこともありました。

残念ながら腱鞘炎で指が内側に湾曲してしまうという状況になり、ギターはやめてピアノを始めて現在に至っています。

思いもかけず再会した東京音楽アカデミーの教材を見ながらこんな今までのギター人生を思い返したひと時でした。

コメント

  1. 田伏誠三朗 より:

    やはり、山田さんは私とは出来がちがうのですねえ~。「ムーンリバー」をほんの少し触ってみて壁を感じて、誰もがチャレンジする「禁じられた夜遊び」で挫折し、コード表を手に入れて、ベンベン~~ 75歳になって想うのは「イエスタデイ・ワンスモアー」????  

    • brian より:

      今回はコメントからありがとうございます。今年の5月にこちらの新しいサイトに引っ越してから初のコメントでうれしいです。
      「出来がちがう」なんてとんでもない、ちょっと好きなだけだったんですよ~
      「夜遊び」・・・さすが人生の達人😁