ドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』

刑事ドラマというとアメリカのFBIなどを舞台としたものが多いですが、NHK総合で日曜夜に放送中のこれはフランス発のミステリー。とっても面白いです。

アストリッドとラファエル
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事件を解決する過程は面白いのはもちろんですが、主人公の二人。ラファエルは行動派の刑事ですが相棒のアストリッドは資料保管局の文書係で自他ともに認める自閉症という設定が新鮮です。吹き替えは貫地谷しほりが担当。柔らかな落ち着いた語り口がぴったりです。

自閉症なので人ごみが苦手だったり、騒音に敏感だったりするわけで、話すときも相手の顔を見ずに斜めを向いて自分に言い聞かせるように話す。

だけど、パズルを解くことに強烈な好奇心を持ち、それが事件の文書係という環境と相まって、事件のパズルをひとつひとつ読み解いていく過程が面白い。

ラファエルは行動派なのですが、アストリッドに対しては敬意をもって接し、個性と能力を最大限に引き出しています。アストリッドもラファエルに対しては信頼感を持ち、とまどいながらも事件解決に向けて持ち前の記憶力、推理力をフル回転させます。

そんな二人の友情がストーリーに心地よさを与えてくれます。刑事ものとしても面白いですが、人の個性や興味を大切にし信頼感を持って接することの大切さを教えてくれるウォーミーなドラマでもあります。

お勧めです。

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