私がブログを書いているワケ

このブログ「禿山の一夜」を最初に書き始めたのが2004年2月なので、19年目に突入しています。前身のホームページは2002年5月から初めて、その内容もこちらに移行させていますので、それを含めると実に21年間継続してきていることになります。

アウトプットの場

ブログを書く理由の一番大きなものは「アウトプット」の場として活用できるからです。

「アウトプット」とは自分が外に対して情報を発すること。

本を読んだり、テレビや映画を見たり、旅行したり、体験したり、生活していくうえで様々な経験をします。それらは単に「楽しい」で終わることも多いですが、アウトプットすることにより、より自分の身に付きます。アウトプットするには受け取ったものを自分なりによく咀嚼して、表現することが必要になります。それが受け取りっぱなしにした場合に比べて、より自分のためになる、身につく、思考に影響を与えることはちょっと考えただけでも想像できると思います。

「アウトプット」という言葉は、樺沢紫音著「アウトプット大全」がベストセラーとなったことで認知が広がったと思いますが、私も何回か読んで自分なりにまとめたり人に紹介したりしてきました。

単に自分のノートに書くだけでも良いのですが、他人の目に触れるブログという場にアウトプットすることにより、ある程度の緊張感をもって取り組むことができます。

なので、このブログでは、読書、ドラマ、映画、旅行、街歩きなど、自分が受け取ったもののアウトプットの場としてなくなてはならないのです。

自分の足取り

伝記というほどではないですが、自分の生活の軌跡を残せるというのも大きな理由です。

いつどこへ旅行し、どんな体験をしたか、というようなことをいつでも振り返れるというのは自分への満足感を与えてくれます。どんな本を読んでどう感じたのか。いつ何の映画を見てどう感じたのか。ピアノを楽しみ始めてどのような曲を練習し、どの程度に出来上がったのか。

50代以降の20年間の自分の軌跡が残っているというのは充足感を与えてくれます。

承認欲求を満たしてくれる

そしてブログに書くというのは他人に読んでいただくということに直結します。

自分の考えたこと、言ったこと、行動したことなどを書き、ほかの人に読んでいただく。それで収入などはなくても、そのサイクル自体が自己承認されているようで、充足感を感じるのです。

「承認欲求」というと、他人から自分を認めてもらうことにより、自分の欲求が満たされるということで、人間の弱さを含んだ概念になると思います。人の価値判断で自分の気持ちが左右されるわけですから。

しかし、やはり他人から認めてもらうとうれしいですね。認めてもらわなくとも知ってもらうだけでもOKです。気持ちにどこか張りが出てきます。「読んだよ」と一言言ってもらえた時、表面上は単に「ありがとう」と受け流していたとしても内心は充足感に満たされます。

ブログに自分のことを書くということに、そんな楽しみが隠されているんです。

どうしてSNSでなくブログなのか

ネットに自分の記録を書き込む場としては、ブログよりFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSのほうが一般的だと思います。私も古くはmixi(ミクシー)という日本におけるSNSの元祖とも言えるサービスに入って、いろいろな人と交流しつつ日記を書いていました。FacebookもTwitterも書き込みをしていた時期があります。しかし、今は積極的に書き込みはせず、時折覗くだけになってしまいました。

SNSというのは「人とのつながり」を重視しますよね。「友だち」「フォロー」などというしくみで、自分の書いたことがほかの人の画面に通知され、読んでくれます。「いいね」とかコメントをいただいたりして交流を図っていくのがSNS。

ネット上のつながりといえども、実世界でのつながりがもとになることが多く、趣味の知人、同級生、職場の同僚、家族・・・・といろいろなつながりがSNS上でも表れていきます。

一番気になるのは、問題はそれらが同列のつながりとなるので、趣味的な話や職業上の話やいろいろなものがそれぞれの人に通知され、見に来てくれれば「いいね」を押してくれたりコメントをくれたりとなります。「一緒くた」なんです。それがなんとなく居心地が悪い。

二番目に気になるのは、書き込むと多くの場合つながっている相手にも通知が行き、通知が来た人は見てしまう。見てしまったからには「いいね」を押す。などと、割とコミュニケーションの強制性が気になってくるんです。(私だけかもしれません)

なので、mixiからもFacebookからもTwitterからも距離を置くようになりました。

ブログはその点「読め」と強制しないですよね。読んでくれたい方は読んでくれる。そうでないかたは自然と離れていく。全然見ず知らずの方が検索結果から来てくださることも多い。そんなゆるいつながり方が心地いいんです。

この記事をここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。励みになります。

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