本日見附市文化ホールアルカディアで開催された「佐藤竹善×宮本貴奈 Duo コンサート ~Just The Two of Us~」を聴いてきました。
佐藤竹善さんはボーカリスト。私が以前聞いたのは塩谷哲とのコンビ「SALT & SUGAR」のコンサートを20年前くらいに聴いた時以来。宮本貴奈(たかな)さんはジャズピアニスト、作曲家、アレンジャーで今回が初めてです。
朝からあいにくの小雨模様が続いいていましたが、会場に着いた2時半にはすぐにも上がりそうな雰囲気。
会場は約半分の入りというところだったでしょうか。中央の通路から後ろ側はガラガラでした。その代わり前方の席の方々は皆さん楽しみにしていたようで、ステージと客席とやりとりしながら楽しいコンサートでした。
さて演奏曲目を追っていきましょう。
クロス・トゥ・ユー(遥かなる影)
まずはカーペンターズのヒット曲から静かに始まりました。竹善さんの弁によると「地方に来たときはなるべく皆さんが耳なじみのある曲を入れるんですよ」とのこと。
雨にぬれても
竹善さんは「雨に唄えば」って言ってたけど、映画「明日に向かって撃て」のB.J.トーマスが歌っていた「雨にぬれても」ですね。バート・バカラックの名曲。最初の2曲は大好きな曲で始まりうれしい。
Come to Me
ボビー・コールドウェルの曲。竹善さんのボーカル、相変わらず見事なんですが、今日聴いていて裏声がかなり使われていました。骨太な通常の声域との対比でとてもウォーミーな雰囲気になります。
スイングしなけりゃ意味がない
デューク・エリントンの名曲。ピアノの宮本貴奈さんスウィンギーですね。
Heal Our Land
ジョナサン・バトラーの曲。ピアノのイントロに合わせて波の音や虫の声を模したような竹善さんの声による効果音が。
Child in Time
東日本大震災から2年たって「できるだけ笑っている時間を持とう」という気持ちで作曲したそうです。
YouTubeに上がっていました。
チェンジ・ザ・ワールド
第一部のラストはエリック・クラプトンで有名になったこの曲で。
休憩後の宮本さんのお話によると、予想外に竹善さんがライブハウスのノリで話が長かったので大分時間が押しているとのこと。
Fragrant Forest – 香る森
後半はまず宮本さんのピアノソロから。最近発表したCDの中のオリジナル曲。
宮本さんがアルカディアのピアノ、ベーゼンドルファーの解説をされていました。特徴は通常のピアノよりさらに低音を出せるように追加で弦が張ってあるとのこと。響きが豊かだとのこと。
このピアノは何回も聴いていますが、今日はとても柔らかな音だなと感じました。宮本さんのタッチのせいでしょうか。優しい気持ちになります。
Tea for Two(二人でお茶を)
ジャズスタンダードのこの曲を弾き語りで聴かせてくれました。おしゃれ。
今日、会場に来る前にイングリッシュガーデンに寄ってきたとのことで感銘を受け、それにちなんだ曲(英国の紅茶)ということでお話されていました。
YouTubeに宮本さんの演奏(トリオ)がありました。
Over the Rainbow(虹の彼方に)
こちらも宮本さんソロの弾き語りで。先ほどの雨も休憩の時に確認したらすっかり上がっていたそうです。そんな情景にふさわしい曲とおっしゃっていました。
ピアニストの宮本さんがボーカルを始められたのは八神純子さんから勧められたからとのこと。
Don’t Stop Me Now
映画「ボヘミアン・ラプソディ」のエンドロールで流れていたクイーンの曲。フレディ・マーキュリーの声と竹善さんの声が重なります。すごい歌唱力。
アレンジはエリックミヤシロさんでビッグバンド用のものを今日は宮本さんのピアノ伴奏でダイナミックに聴かせてもらいました。
Human
佐藤竹善さんのオリジナル曲
Just Once
ジェームス・イングラムがクインシー・ジョーンズとともにヒットしたこの曲。バラードをしっとりと歌いあげました。
ニューヨーク・シティ・セレナーデ
クリストファー・クロスが歌って、今聴いても色あせないこの名曲を竹善が歌いあげました。素晴らしい。
Just the Two of Us
宮本さんのオリジナル曲
Hello Like Before
こちらも宮本さんのオリジナル曲。竹善さんと宮本さんのハモりが素敵でした。
人生に乾杯を!(クリスマスバージョン)
コーヒーカラーの「人生に乾杯を!」をカバー。一年を振り返って「よくやったね」とたたえ合う、ということでクリスマスを絡めたアレンジにしたそうです。
The Ruins ~未来へ~
(これは曲名がほとんど聞き取れませんでした。まったく違う曲の可能性が大きいです)
アンコールで竹善さんがピアノ弾き語り、宮本さんが鍵盤ハーモニカで締めくくり。竹善さんのグループ、シングライクトーキングの曲とのこと。
かなりの長時間にわたり楽しんだコンサート、会場の入りは満席ではなかったものの、皆さんが楽しんでいる雰囲気で盛り上がりました。また会場のCD販売も休憩時間にすぐに売り切れたとのこと。熱烈なファンが多いんですね。
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