【銀座1丁目~8丁目までをぶらぶらと歩く「銀ぶら:」コース。世界中のブランドや創業100年を超える老舗、宮内庁御用達の店などをウインドウショッピング。食事は早めのお昼を築地で。】所要:2時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より
中央区銀座と築地界隈を散策します。
銀座は時々行きますが、ヤマハ銀座店など、ほとんど中央通沿い(歩行者天国をやっている通り)にぶらぶらする程度でした。このコースでは中央通に平行している通りや交差している通りも歩いてみます。
また、築地は場外市場が楽しいところです。どんなものが見れるのか楽しみですね。
銀座駅~新富町
ご存知、銀座四丁目交差点がコースの出発点です。そしてぐるっと回ってゴールにもなります。
まずは交差点を晴海通り沿いに晴海方面へ。
昭和通の交差点付近が東銀座です。通りを渡ると歌舞伎座がありますが、今日は左折して新富町方面へ行きます。
曲がったすぐのところに「ナイルレストラン」があります。ここに初めて入ったのはもう15~6年前でしょうか。丸元淑生の本に書いてあった野菜カレーが食べたくて来たことを覚えています。今回は8年ぶりくらいになるでしょうか。ずいぶん久しぶりですが入ってみることにします。
店内は2階もできたりして広くなったようです。以前はお昼時などはよく行列ができていたのですが、今日は効率よく回転しているようです。
ナイルレストランは本やテレビでおなじみのナイルさんがやっています。親子ですが、今日案内してくれたのはお父さんのほうでした。この店はメニューを持ってきてくれますが、お昼時の忙しいときはちょっと迷っていると「この店の名物のムルギランチはおいしいよ」とむりやり勧められます。今回は久しぶりだったことだしナイルに敬意を払ってムルギランチを注文しました。ほどなくやってきたお皿には鳥のもも肉、じゃがいも、ターメリックライスが載っていてカレーソースがかかっています。そこでフォークとナイフで鳥をばらしてくれます。
この店のもう一つの楽しみは食後のチャイです。まあミルクティーと言ってしまえばそうなのですが、カレーを食べた後、この煮出し紅茶はホッとさせてくれます。
マロニエ通りを右折します。マロニエとは西洋トチの木のことだそうです。この通り沿いに「紺屋広瀬」という店がありました。着物を洋服やかばんなどにリフォームしてくれるということです。
おなじみの「足元シリーズ」。これは中央区の花のつつじがデザインされています。銀座らしい雰囲気が出ています。
もう少し歩くと中央区役所のまん前に三吉橋があります。橋と言っても現在は首都高を渡る橋になっているのですが、実はこの橋、三叉橋になっているのです。写真でわかるでしょうか、向こう側が二手に分かれています。
新富町の交差点から右折して築地方面へ行くと和菓子屋さんがありました。「築地ちとせ」という店です。ショーウィンドウにおいしそうな柿があるのにつられて中に入ってしまいました。「冷やし柿」という10月限定のお菓子だそうです。なんでもTVチャンピオン5年連続優勝した職人さんがいるということ。
築地
新富町から築地市場をめざして歩きます。
築地市場は江東区豊洲地区に移転するそうです。場外市場はどうなるのでしょうね。
築地に行くといやがおうでもこの建物が目に飛び込んできます。築地本願寺です。浄土真宗のこのお寺は関東大震災後立替の時に現在のような古代インド様式の外観になったそうです。とてもエキゾチックです。
内部は自由に拝観できるようになっています。とってもオープンです。この日も法要が行われていました。それを後ろの椅子に座ってじっと聞いていますと気持ちが落ち着いてきます。
この本堂、なんとパイプオルガンまで設置されています。またコンサートなども行われているようです。
さて、本願寺で気持ちを落ち着けたらお次は築地場外市場です。まず晴海どおり沿いに行くといろいろな店が並んでいます。ここは昆布問屋。
車麩なんて最近はほとんど見かけませんけど、ここにはちゃんとあります。
鰹節専門店。
麩専門店。生麩と湯葉を買ってきました。
さて、飲食店街に入り込みましょう。すし屋の前はどこも行列が出来ていました。この店では店頭でマグロをさばいていました。「これだけで250万円」といっていました。さばくのは包丁というかまるで刀のようなものを使っていました。血がつくとふき取っても切れ味が悪いので次の「刀」を取り出していました。
包丁専門店。
玉子焼き専門店「松露」。築地には玉子焼きやさんが多いです。
こちらでは路上で次々と玉子焼きを焼いては一皿100円で売っていました。近くにベンチが置いてあって、「そこで食べてください。持ち帰りはできないよ。」だそうです。
こちらのお店はマグロのカマです。口の中に指を入れてさわってみましたよ。
新大橋通り沿いにはカウンターのお食事どころが並んでいます。安くておいしそうです。今日は見るだけ。
場外市場から国立がんセンターの横を通り、また銀座方面へ戻っていきます。ほどなく新橋演舞場が左手に見えます。
この通りは銀座地区に入ってからみゆき通りという名前になります。
しばらく行くとまた首都高を渡りますが、ここの橋は采女橋といい、2連アーチ橋となっています。新潟の万代橋を思い出してしまいました。
首都高を渡ると左手に日産本社ビルがあります。カルロス・ゴーン社長はこの日オープンのカレスト幕張に出かけていたと新聞に書いてありました。
さてみゆき通りの標識が見えてきました。次は銀座です。
銀座
そろそろ足も疲れてきましたが、にぎやかな銀座です。あらためて散歩してみましょう。
中央通に出ると歩行者天国になっていました。日曜だけだと思っていたのですが、土曜もやってるのですね。
GINZA LIFEのカバンバーゲン。オール5000円に店内はごった返していました。
歩道の下段にはラベンダーをはじめとしたハーブがきれいに植えられています。
中央通の新橋側はずれの博品館をぐるっと一回りして1本裏側の通りに入って4丁目方面に戻っていきます。この通りは金春(こんぱる)通り。
なんと銀座に銭湯がありました。
ゴールを前にしてかなり足もへたばってきたので交差点にある「椿屋珈琲店」へ。銀座を歩いていて感じたのですが、喫茶店はたくさんあるのですが「喫茶」という名前を冠している店は見つけることができませんでした。「珈琲」とか「カフェ」とか「茶房」とかってなっているんですよね。銀座だけではないのかもしれませんが「喫茶店」という言葉はだんだん死語になっていくのでしょうか。
落ち着いた外観のイメージとは裏腹に店内は客でごったがえしていてすごい喧騒でした。「もっと静かに話してくれよ」と思いましたが、とりあえずカフェオレとチョコレートケーキを注文しました。値段もそれなりにしましたが、カフェオレの表面の模様はとてもきれいでした。落ち着いた雰囲気で味を楽しみたかった。
さて、晴海通り側に行って銀座二丁目あたりに呉服屋越後屋があります。このビルの屋上には銀座稲荷があるのですが、今日は改修中ということで上がれませんでした。
松屋前あたりでパペットの大道芸をやっていました。メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトに合わせてかわいく演技し、通り行く人たちを沸かせていました。
さて、ゴールの銀座4丁目交差点に戻ってきました。ここでこの交差点から東西南北に伸びる道路を上から眺めてみましょう。
撮影地点は三愛ビルの8階です。
この写真はもちろん交差点の中心です。左右(東西)に晴海通り、上下(南北)に中央通が交差しています。地下には地下鉄銀座線の銀座駅があります。
まず東に伸びる晴海通り。今日の出発コースです。まっすぐ進むと歌舞伎座、築地、勝鬨橋を渡って晴海へ通じています。
東を見ると晴海通りの有楽町方面です。日比谷を通り、桜田門あたりで内堀通りと合流して皇居周回に入ります。
次に南側の中央通り。こちらはヤマハ、博品館などを見ながら新橋に通じています。
中央通りの北側ですが、少し上を見て和光の時計台を撮りました。普段は下から見上げているのですが、間近に見るとあらためて趣を感じます。
これで銀座・築地散歩は終わりです。銀座にはまだまだ裏の路地がたくさんあり、いろいろな店があります。機会があれば違った目でまた散歩してみたいと思います。
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